「東大現役進学率」で開成を上回る高校の実力 およそ2人に1人が東大に進む驚愕の実績も
東京・渋谷のランドマークの1つ、宮下公園。年内開催には至らなかったが東京五輪2020に向けて、数年前から複合商業施設としてのリニューアルが進んでいた。
新型コロナウイルスの影響がなければ今ごろ観光客でごった返したであろう、この渋谷のど真ん中の場所から歩いて数分のところに、進学校として注目される学校がある。
渋谷教育学園渋谷中学高等学校。通称、「渋渋(しぶしぶ)」だ。
私立の中高一貫校である同校は、2020年春に卒業した232人のうち、現役で早稲田大と慶應大へそれぞれ28人が進学。多くの生徒たちを難関私大に送り出している。
東大にも強い「渋渋」
だが、実力は早慶への実績だけではない。東京大には現役で2018年に19人、2019年には10人とコンスタントに輩出。そして今年は27人が東大に進学した。同校進路部長の高橋正忠さん(42)は、こう言う。
「2020年卒生は東大志望が85人と例年より多く、東大に染まった年でした。生徒の間でも、自然と空気感が高まったのかなと思います」
同校の現役での大学進学率は72.6%(2020年)。都内でも屈指の「難関大に強い学校」として知られるようになった。
文部科学省「学校基本調査」(2019年)によれば、現役での大学進学率(短大含む)は、全国で54.7%。特に女子の比率が、じわりじわりと上がり続けている。高校側も各校のホームページで、こぞって大学合格者数を掲示する。合格者のボリュームゾーンから、その高校がどの大学をターゲットにしているのかなどがわかる。