あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第10回)--職業訓練開始の前に韓国へ

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幸い道は舗装されていましたが、ものすごい山道を抜けると、いきなり真っ青でまばゆいばかりの海が一面に広がってきました。

良浦は小さな町で、すぐに煙突のある工場も見つかりました。その風景は義父が旅日記に記したとおりなのです。ここに違いないと周辺を見学していると、あたり一面に干される真っ赤な唐辛子が目に飛び込んできました。

そこにいた80代のお婆さんに尋ねると、確かに昔ここに日本人家族が住んでいたが、急に引き上げていったというのです。

韓国語がもう少し出来たら、彼女からもっと詳しい昔話が聞けるのに、と歯がゆい思いをしましたが、海の青と唐辛子の赤という絶妙なコントラストと、先祖を敬う親切な人々に出会えただけで感謝感激でした。

遺族を支える公的年金

義父の会社は、その後十数年は多忙を極め、事業も順調に拡大していったそうです。ところが、連帯保証の負債や甘言への油断が重なり、ついには倒産。それでもなんとか再起を図ろうとしていた矢先、義父は心労がたまったせいか突然倒れ、借金を抱えたまま、この世を去ることになります。

不慮の事故や病気で、一家の大黒柱を失ってしまう。考えたくないですが、誰にも起こりうる現実です。遺族年金はそんな遺族の支えとなります。受給権は遺族にあるため、たとえ借金で相続放棄をすることになっても、権利を失うことはありません。

遺族年金の額と計算方法

国民年金法の遺族基礎年金は、死亡時に生計維持関係があり、高校生以下の子がいる、母子家庭(子のみも含む)に支給されます。支給額は原則65歳から支給される、老齢基礎年金の満額(現在年額792,100円)に、子の加算(1人につき227,900円、第3子以降75,900円)が行われます。

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