当日もワイワイ楽しみながら調理し、一致団結。「Aさんが、あれほどリーダシップがあるとは知らなかった」など、部署横断のチームながらチーム力が高まり、お互いの理解が深まったようです。
学校と会社は似ている
なぜビズリーチが社内イベントの企画に、こんなにも一生懸命になっているか? それは、「会社を学校のように運営しよう」と考えているからです。思い出してみてください。学生時代のことというと、机の前に座って授業を聞いていたことよりも、文化祭や修学旅行、部活や放課後のおしゃべりなどの楽しい思い出ばかりよみがえってきませんか? 学生の本業は勉強ですが、思い出として残っているのは本業以外のイベントや仲間のことばかり。でも、それが普通ですよね。
僕は、日本、カナダ、アメリカの3カ国で学生時代を送ってきましたが、学校はどの国も似たような制度設計になっています。授業以外にどの国でもイベントやクラブ活動があり、学校は社会人になるための練習として位置づけられています。
そこで、会社も学校のように運営すればいいのではないかと考えました。学校が社会人になるための練習の場なら、学校でやってきたことは、社会人となった今でも生かせるはず。だったら運動会も球技大会もアリなのではないか?
もちろん、会社が存在していくためには、本業で結果を出すことが何よりも大切です。また、社員にとっては、何のために働いているのか?と問われたとき、答えは人によってバラバラかもしれません。
とはいえ、結果を残すことと同じくらい大切なこととして、社員がその職場で働くことが楽しいかどうかが重要です。人生の中で多くの時間を過ごす仕事だからこそ、ワクワク感が大切。父の話を聞いていると、古き良き日本の大企業は、成長期に社員同士がワクワクするイベントを開催して、一致団結させる場にしていたのではないかと思います。これこそが、僕が目指していることなのです。
皆が楽しめるイベントを企画することは、採用や人事の面から考えても大切です。皆で一緒に思い出を作るという思いや行動は、事業を作ることと似ています。同じ方向を向いて楽しむ。そして、それは本業にも必ず生きます。
楽しい企画なら、老若男女が参加する
最近の人たちは、会社主催のイベントや飲み会などには参加したくないという人が多いと耳にします。確かに、つまらなくて面倒な飲み会には、僕だって参加したくありません。そこは企画力次第。皆が参加したくなるような楽しいものなら、参加するはずです。
僕が社会人としての第一歩を踏み出したのは、外資系金融機関のモルガン・スタンレー証券でした。外資系の会社は社内イベントに積極的ではないようなイメージがあると思いますが、実はそうではありません。都内から少し離れた環境に出かけて合宿をしたり、会議をしたりという試みは、多くの企業でかなり頻繁に行われています。また、クリスマスパーティなどのイベントも盛大に開いています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら