本物のアーティストは人一倍努力している プロデューサー、須藤健太郎が見たプロの世界

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「プロフェッショナル対談」は、経営共創基盤のマネージングディレクターである塩野誠氏が、次の時代を切り開くリーダーと対談し、キャリアについてのホンネを引き出すコーナーです。第3回のゲストはソニーミュージックグループのエムオン・エンタテインメントで音楽番組などを手掛けている、プロデューサーの須藤健太郎さんです。

音楽をもっと身近なものに

塩野:今回はソニーミュージックグループのエムオン・エンタテインメントという会社で音楽番組などを手掛けている、プロデューサーの須藤健太郎さんをお迎えしました。須藤さんのやっているような仕事は、有名なアーティストと知り合いになれたり、世界中を飛び回って映像作品にしたりして、誰もが一度はあこがれると思うんですよ。まずは具体的にどんな仕事をしているのか、最近1カ月の動きなども交えて教えていただければと思います。

須藤:仕事の内容は、MUSIC ON!TVというCS音楽テレビ局で編成と制作を兼務しています。実際にこの1カ月何をやっていたかというと、たとえばEXILEはこの4月に新メンバーが加入し、第四章という新しいステージに入ったんですね。このEXILEの第四章が発表された日本武道館公演のライブの放映権などを獲得し、2カ月連続で彼らのコンテンツを多数編成制作したこと。

それ以外では、エイベックスさんが毎年夏に開いているa-nationという一大イベントがあります。今年は8月29、30、31日と3日間にわたって味の素スタジアムでstadium fes.が開催されます。そのうちの2日間、30日と31日の放映権を獲得して、なおかつMUSIC ON! TVに加入していただいている視聴者向けにライブチケットプレゼントなどの施策をやっていくというもの。これはコンテンツそのものを制作するというよりは、ビッグコンテンツに対して、僕たちが新規、既存のお客様とどう決定的なコミュニケーションができるかを工夫する仕事をしていました。

塩野:須藤さんはプロデューサーとして、番組の企画を立てることから、現場で制作の指揮を執ることまでやるんですか?

須藤:番組によりますね。ビッグアーティスト、コンテンツと対峙するときは、企画を成立させることと、それをどういうふうにお客さんを届けるかに集中します。現場はうちの社内・社外も含めた若い人たちに任せて、僕はアウトライン、完成を見ているという感じですね。

塩野:オリエンタルラジオさんが毎週レギュラーで出ている生放送番組の「最新最速エンタメタイム CDET!」は、どんな感じでやられているんですか?

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