「大炎上でもお粗末謝罪」謝れない人の深層心理 大騒動「あの3人」は、なぜ謝罪を嫌がったのか?

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その学説は「女性より男性のほうが謝る回数が少ない」というものです。

これは非常に多くの論文によって実証されていますが、実は「間違いを犯せば、謝るべき」という考えは、男女ともに共通しています。ただ、「何が間違いか」という認識については、男女で大きく違うのだそうです。

男性のほうが「間違い」と認める閾値が高く、女性が「これは間違いだった、謝るべきだ」と感じる行動でも、男性はそうは認めないということになります。

この3人も、最初は弁解から入ったように、「この程度のことで」という認識から「謝るべき事案ではない」と判断したのかもしれません。権力志向で人の上に立ちたいという人ほど、この「謝らない症」に陥りやすいということなのでしょう。

この3人は「社会的地位」「プレッシャー」、また、「反省の意」もあってか、最終的には「謝罪」をしたわけですが、みなさんの身の回りにもたくさんいる「謝らない人」にはどう対処すればいいのでしょうか?

「不始末」より「後始末」で、その後の評価が決まる

絶対に非を認めず謝らない夫、妻、子ども、上司……。実は、「むりやりに謝罪をさせようとしても難しい」のだそうです。

こちらが対決姿勢を見せると、攻撃をされていると思い、さらに「防戦モード」になり、もっと頑なに非を認めなくなる。ですので、落ち着いて、相手の話をじっくりと聞きながら、冷静に指摘をするということが大切というわけです。

危機管理においては「初動が肝」であること、そして、「『不始末』よりも『後始末』が大事」と言われます。

起きてしまったことに、どれだけスピード感を持って対応できるか、そして、「不始末」そのものより、「後始末」がその後の評価を大きく変えるのです。

そういった意味で、この3人の「火消し」は成功したとは言いづらく、今後も「火種」はくすぶり続けそうです。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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