その学説は「女性より男性のほうが謝る回数が少ない」というものです。
これは非常に多くの論文によって実証されていますが、実は「間違いを犯せば、謝るべき」という考えは、男女ともに共通しています。ただ、「何が間違いか」という認識については、男女で大きく違うのだそうです。
男性のほうが「間違い」と認める閾値が高く、女性が「これは間違いだった、謝るべきだ」と感じる行動でも、男性はそうは認めないということになります。
この3人も、最初は弁解から入ったように、「この程度のことで」という認識から「謝るべき事案ではない」と判断したのかもしれません。権力志向で人の上に立ちたいという人ほど、この「謝らない症」に陥りやすいということなのでしょう。
この3人は「社会的地位」「プレッシャー」、また、「反省の意」もあってか、最終的には「謝罪」をしたわけですが、みなさんの身の回りにもたくさんいる「謝らない人」にはどう対処すればいいのでしょうか?
「不始末」より「後始末」で、その後の評価が決まる
絶対に非を認めず謝らない夫、妻、子ども、上司……。実は、「むりやりに謝罪をさせようとしても難しい」のだそうです。
こちらが対決姿勢を見せると、攻撃をされていると思い、さらに「防戦モード」になり、もっと頑なに非を認めなくなる。ですので、落ち着いて、相手の話をじっくりと聞きながら、冷静に指摘をするということが大切というわけです。
危機管理においては「初動が肝」であること、そして、「『不始末』よりも『後始末』が大事」と言われます。
起きてしまったことに、どれだけスピード感を持って対応できるか、そして、「不始末」そのものより、「後始末」がその後の評価を大きく変えるのです。
そういった意味で、この3人の「火消し」は成功したとは言いづらく、今後も「火種」はくすぶり続けそうです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら