「怒りやすい人」が知らずにしている3つの悪習慣 「怒りにくい体質」になるために見直すべきこと

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
そこまで「怒らなくてもいいこと」で怒るようになっていませんか(写真:PIXTA)
長引くコロナ禍で不安やストレスがたまり、ちょっとしたことでイライラするようになってしまった、という人は少なくないでしょう。これまで100万人の怒りを鎮めてきた、アンガーマネジメントの第一人者である安藤俊介氏のもとを訪れる人は、過去10年と比べても圧倒的に増えているといいます。それだけ多くの人が怒りという感情を持て余し、その対処法に苦慮しているということですが、同氏によればちょっとした日々の習慣でこうした怒りをコントロールしやすくなるといいます。今回は同氏の最新刊『アンガーマネジメントを始めよう』からその方法を紹介します。

受講者は20年間で30倍に膨らんだ

25万人。この数字を見てあなたは何の数字だと思いますか。これは日本アンガーマネジメント協会が開講する、年間のアンガーマネジメント講座の年間受講者数の数です。

日本アンガーマネジメント協会では2012年よりアンガーマネジメント関連講座の年間受講者数の統計を取っています。それによると2012年の年間受講者数は約8000人だったのですが、2020年にはその30倍以上に増えているということになります。年々増えている受講者数、累計すると100万人以上の人がアンガーマネジメントの講座を受講していているのです。

私はアンガーマネジメント協会の代表理事で、本場アメリカでのアンガーマネジメントを学び日本に導入してきました。それが2000年初頭のことですので、この20年間でアンガーマネジメントが一部の特殊な人が学ぶというたぐいのものではなく、普通の人々にとっても身近なものになってきているのだと感じます。

今はいろいろな意味で、社会の価値観や制度の大きな転換期にあります。そのことで働き方や生活習慣などいやが上にも変わりました。そうした環境に慣れることのストレスはとんでもなく大きくなっているのです。

人とは何かが変わるときには大きなストレスにさらされるもので、ストレスを抱えることでイライラしやすくなります。日常的にかかるストレスは日に日に大きくなっていく中で、そのことに気づかず、ある日我慢できずに爆発してしまうなんてこともけっしてありえないことではないのです。

次ページ「怒らないこと」が目的ではない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事