的外れな発言と指摘された副業ワーカーに聞いた話にヒントがある気がします。
聞くと、「会議に参加したときにアウェーな感じがあった」とのこと。会議に参加している正社員が、自分と同じ船に乗って仕事をしているように思えなかったというのです。
同じ職場で長く仕事をしていればわかる「あうん」の呼吸で会議が進行していくなか、あまり面識のない副業ワーカーがドンピシャで「さすが」と言われるような発言をするのは至難の業です。
副業ワーカーはこれまでの仕事の経験を生かして、新たな切り口とか新たなスキルで正社員とは違った仕事ぶりを期待される存在ですが、それでも「それは明らかに違うでしょ」と思われるようでは、役立つ存在にはなりえません
こうしたミスマッチを防ぐため、受け入れる会社側としては、何に気をつけるべきでしょうか。期待通りの仕事ぶりで副業ワーカーに活躍してもらうためには、正社員と同じくらいの手間をかける覚悟が必要と考えるべきでしょう。
依頼内容は明確に
副業社員は、ただでさえ一緒に過ごす時間が限られていることを念頭に置き、職場の一員として受け入れるプロセスをしっかり丁寧に行うこと。人間関係を構築して、信頼が醸成された状況をつくるため、会社の歴史やビジョン・ミッションも説明すること。社内でよく使われる用語とか、慣習などについても理解を高める機会を提供すべきでしょう。
そのうえでいつまでに何をしてほしいのか明確にする必要があります。
プログラミングを副業ワーカーにお願いして、問題も少なく、成果をあげている会社では正社員と同様の1on1のミーティングを頻繁に行い、お互いが期待していることのすり合わせを行っているとのこと。
副業ワーカーの誰に仕事をお願いするかを決めるときに、コミュニケーション力の高さも見極めるべきといえます。必要なITツールを使いこなし、
・問題発生時には速やかに報告する
・不明点は質問する
こうしたことができる人材なのかどうかは、基本的ながら重要なポイントです。
例えば、「クライアントとのコミュニケーションで大事だと思うことを教えてください」といった通常の採用で活用する質問を行い、見極めていくとよさそうです。
このように副業ワーカーが職場に増えたときにその存在は特別なものではなく、一緒に仕事に取り組む仲間として関わる態勢を整えることが重要です。覚悟をもって関われば、会社の新たな成長に貢献する貴重な存在になることでしょう。
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