100万人増!「副業」の急増で考えておくべきこと 想定外の「ミスマッチ」はこうして防ぐ

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一方、働く側の個人が気をつけるべきことは何でしょうか。時間の有効活用=タイムマネジメントと、営業=マーケティングをしっかり行うことだと思います。

個人に必要になることとは

まずは、タイムマネジメントの徹底。本業だけでなく副業をやる人には、その人なりの目的があります。例えば、

・収入を増やしたい
・本業以外での成長機会や貴重な経験を得たい
・将来の転職や独立・起業に向けた準備

こうした目的を実現したいとしても、時間が無尽蔵にあるわけではありません。これまで、本業にかけていた仕事の中身を見直し、効率化に取り組む意識が必要です。例えば、よく使うメールメッセージはテンプレートにする、仕事をまとめて処理するなど、無駄な作業時間の削減を行い、副業ができる「隙間時間」をしっかり確保する工夫が必要です。

あわせて、副業にかける時間をしっかり決めることです。副業で平日の深夜や休日がすべて埋まってしまったり、本業に支障をきたすくらいのめり込んでしまう人もいます。始めた当初など、好奇心も強く、つい夢中になってしまう気持ちもわかりますが、本業の仕事で周囲に迷惑をかけて、評価を下げたり、人間関係が悪化してしまう可能性もあります。本業と副業を同じスケジュール表に書き込むことで仕事の「みえる化」を行い、バランス調整をするといった工夫をするといいかもしれません。

続いて、マーケティングです。自分の目的を達成するために、どんな副業をやるのか?どれくらいの報酬を得るべきか?そもそも自分の強みはどこにあるのか?自分のエージェントになったつもりで、一度じっくり考えてみましょう。

過去の人脈や副業が探せるサイトなどで仕事が見つかったら、場合により報酬の交渉もするとよいと思います。「本業があるからいくらでもいい」という人がいますが、自分の貴重な時間を割いて行うのですから、それに見合った対価を得てよいはずです。

仮に副業をしないとしても、自分の仕事を棚おろしするよい機会にもなります。さまざまな角度で検討してみることは、長い人生を考えるうえできっと無駄にはならないはずです。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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