一方、働く側の個人が気をつけるべきことは何でしょうか。時間の有効活用=タイムマネジメントと、営業=マーケティングをしっかり行うことだと思います。
個人に必要になることとは
まずは、タイムマネジメントの徹底。本業だけでなく副業をやる人には、その人なりの目的があります。例えば、
・本業以外での成長機会や貴重な経験を得たい
・将来の転職や独立・起業に向けた準備
こうした目的を実現したいとしても、時間が無尽蔵にあるわけではありません。これまで、本業にかけていた仕事の中身を見直し、効率化に取り組む意識が必要です。例えば、よく使うメールメッセージはテンプレートにする、仕事をまとめて処理するなど、無駄な作業時間の削減を行い、副業ができる「隙間時間」をしっかり確保する工夫が必要です。
あわせて、副業にかける時間をしっかり決めることです。副業で平日の深夜や休日がすべて埋まってしまったり、本業に支障をきたすくらいのめり込んでしまう人もいます。始めた当初など、好奇心も強く、つい夢中になってしまう気持ちもわかりますが、本業の仕事で周囲に迷惑をかけて、評価を下げたり、人間関係が悪化してしまう可能性もあります。本業と副業を同じスケジュール表に書き込むことで仕事の「みえる化」を行い、バランス調整をするといった工夫をするといいかもしれません。
続いて、マーケティングです。自分の目的を達成するために、どんな副業をやるのか?どれくらいの報酬を得るべきか?そもそも自分の強みはどこにあるのか?自分のエージェントになったつもりで、一度じっくり考えてみましょう。
過去の人脈や副業が探せるサイトなどで仕事が見つかったら、場合により報酬の交渉もするとよいと思います。「本業があるからいくらでもいい」という人がいますが、自分の貴重な時間を割いて行うのですから、それに見合った対価を得てよいはずです。
仮に副業をしないとしても、自分の仕事を棚おろしするよい機会にもなります。さまざまな角度で検討してみることは、長い人生を考えるうえできっと無駄にはならないはずです。
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