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菅政権「コロナ敗戦」で繰り返される「失敗の本質」 真の課題設定に求められる「インテグリティ」

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  • 岸田 雅裕 ラッセル・レイノルズ 日本代表
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でもそうなると、言葉は悪いけれど中抜きしていた人にとっては非常に困ったことになります(実際、瀬戸さんの自宅にはいやがらせの手紙が届いたといいます)。でも彼には「何段階もの流通経路を経るのではなく、必要なものが早く手に入る世の中のほうがいい世の中だ」という理想があった。彼はモノタロウをつくれば儲かるという動機から始めたのではない。「そういう世の中がいい世の中だ」ということを信じているから、モノタロウをつくったのだと思います。

それまで工具や材料、部品は同じものでありながら、値段があってないようなものでした。たとえば自動車メーカーはネジを1本5円で仕入れているかもしれないけれど、町の自動車修理業者が買おうとすると50円とか100円とかになっているかもしれない。

自動車メーカーはたくさん買う、町の修理業者は1個しか買わないという理由もあるかもしれないけれど、何重もの流通構造のすべての段階でみんなが在庫を持って、すぐ届けられるようにしなくてはいけないから、どんどん価格が高くなっていくのです。

しかしインターネットを使ったら、自動車メーカーが買うのと同じ値段にはならないかもしれないけれど、情報が透明になって一物一価に近づくはずではないのか。

「非効率」を正すことに勝機(商機)あり

情報の非対称性=非効率を正すことに勝機(商機)がある。瀬戸さんは世の中には情報の非対称性があって、そこを正して非効率な状態を効率的にするから、その結果として儲かるのだと思っている。

非効率なところには勝機があって、それをあぶりだしてビジネスにすると、それは社会にとってもよいことだし、企業にとってもよいことである、という信念がある。言ってみれば、瀬戸さんはそれを繰り返しているのです。ですから瀬戸さんにはインテグリティがあって、基本的にあまりブレがないように思います。

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【彼の考えは学生のときから一貫していた】

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