菅政権「コロナ敗戦」で繰り返される「失敗の本質」 真の課題設定に求められる「インテグリティ」

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彼は、リクシルでも同じように、「こういう商習慣はよくないから、変えましょう」と非効率な部分を効率化している。彼の考えはそういう意味で一貫しているのです。

大学生のとき、彼は海外旅行に出かける際、現金はそれほど持たない代わりに家電量販店に行って、当時、5000円くらいの電卓のついた液晶時計などを何十個も買います。それを旅先で1万円とか2万円とかで売るのです。

また日本で買えば二束三文で売っているような小物を、旅行先で現地の人にプレゼントする。すると「じゃあ、うちに泊まりなよ」と言ってもらったりする。今思えば彼はこのころから情報の非対称性に潜む価値を見抜いていたのでしょう。

突破者が突破するのに必要なのがインテグリティ

社会はこう動いている。やりたいことをやるためには、自分たちを変えなければいけない。だから会社を変えるのだ、というところまで行った人だけが、突破ができる。私はこれを「カタギの突破者(とっぱもの)」と呼んでいます。

しかし突破者が社内の抵抗を突破するには、インテグリティが必要です。突破者がただのアウトローであれば、それは誰もついてこないでしょう。
「クライアントは産業を変えるつもりぐらいの人を選ばなければいけないよ」と、私が若手のコンサルタント、部下に言っていたのはそういうことです。

そういう突破者には社会はこうあるべきであり、私たちの産業はこう変わるべきであるという理想があります。自分たちが儲かるからではなく、社会全体がよくなるように変える。

その代わり、瀬戸さんがモノタロウを始めたときのように、その市場から退場するプレイヤーも出てくるでしょう。でも社会全体としては合理的な仕組みになり、皆の幸福度も高まっている。このような理想を描ける人ならば、間違いなくインテグリティがあると言えます。

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