英語より、「おもしろ描写力」を磨きなさい! グローバルで必要なのは、異次元の人に「伝える力」
「宇宙人相手に、面白くプレゼンせよ」って……
「先生、久しぶりに皆で集まりましょう」と、かつての教え子に声を掛けられ、約10年ぶりに教え子たちと再会。威勢のいい学生だった彼らも、今や立派な社会人になっていました。
近況報告や思い出話が行きかう中、教え子のAくんが、「先生の授業で習った『描写』、ものすごく役に立っています。この間もプレゼンテーションしたんですけど、プレゼンを聞いていたアメリカ人に、君の話はとても面白かった、特に描写力がすばらしい、と褒められました」と言います。
「そう言やぁ、お前、学生の頃から描写うまかったよな」と教え子のBくんがコメントしたところから、話題はかつての授業へと移っていきました……。
教え子B:先生の授業といえば、描写、ですよね。宇宙人に傘を描写する、とか、ルネサンス時代の人にコンピュータを描写、とか。
教え子C:とんでもないお題ばっかりだったよね。この先生、変わっているなぁ、って思ったわ。
教え子B:そうだよな。「伝えるときに大事なのは、とにかく相手目線に立つこと! 相手目線に立つトレーニングをしましょう。はい、それでは、宇宙人に傘を描写して」っていきなり言うんだから。
教え子C:「宇宙人は、雨って言ってもわからないよね。じゃあ、なんて言えばいい? 描写する、伝えるっていうことは、どれだけ相手目線に立てるかが勝負なの。その力をつけるために、まずはいちばん想像のつきづらい、宇宙人目線で考えてみるの」って。でも、楽しかったわよね。すごくありきたりなことを言うと先生が、「うーん、それでもいいけど……。面白くない」ってすぐダメ出しするし。
教え子B:「描写は、言葉でどこまで語り倒せるか、なのよ! やり直し!」って俺、よく言われたよ。
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