誕生日のサプライズ「脳科学的」正しいタイミング 「ドーパミンが大量放出」される3つの条件とは

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脳科学者の茂木健一郎氏(写真:徳間書店提供)  
やるか、やらないか。人生は常に選択の連続です。
決めかねているうちに、想定していた前提が変わってしまうこともしばしば。ただ、決断や選択に時間がかかってしまうのは、やり方を知らないから。
脳科学者・茂木健一郎氏の新著『脳科学者が教える 最高の選択 あなたは、AIよりスゴイ決断ができる!』では、成功している人や企業に共通する選択・決断の仕方を、脳科学の面から明らかにし、頭の使い方、トレーニングの方法を紹介しています。
本稿では同書から一部を抜粋・編集しお届けします。

「ドーパミン」なぜ出ると良いのか

脳を活性化させるために必要なことはたくさんありますが、あえて1つに絞ると「ドーパミンが放出されることをする」になります。聞いたことはあるでしょうが、ドーパミンとは脳内で放出される物質です。

これは、うれしいことが起こったときにやる気を高めたり行動を加速させたりするために脳内で放出されます。たとえば、勉強で難しい問題を解いたときや仕事でクライアントとの間で厳しい交渉をまとめ上げたときなど、「やったー!」とバンザイしたりガッツポーズしたりしたくなりますが、そのときに脳内でドーパミンが大量に放出されています。

ドーパミンが出ると、「もっと頑張ろう!」「もっといい結果を出そう!」というように行動が加速されます。もちろん、さらにいい結果を出すためには、これまで以上に頑張らなければなりません。大変さが増すのは明白です。

そのハードルを上げたのは、自分自身。「もっと頑張ろう!」と、より難しい問題に挑戦したり、より困難な仕事に取り組んだりするようになりますが、その行動を後押しするのが、ドーパミンです。

もしドーパミンが放出されなければ、わざわざ「大変だ!」と分かっていることをしようとは思いません。自分自身でわざわざハードルを上げるようなことはせずに、それまでと同じレベルのことに取り組み続けることになります。

それでは進歩も成長もせず、現状維持が精いっぱい。変化にも適応せず、ドンドン退化していってしまいます。

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