東大卒「頭のいい」リーダー人材の致命的な欠点 プロ人材が自分の軸とすべき「インテグリティ」

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猛批判にさらされた西村康稔大臣に欠けていたものとは何だったのでしょうか(写真:Bloomberg)
経済再生担当大臣の「恫喝まがい」の発言、若手キャリア官僚の支援金詐欺容疑での逮捕、不正検査問題などなどの企業不祥事で明らかになったのは、彼らの「インテグリティの欠如」である。政治の世界でも、ビジネスの世界でも、リーダーやプロフェッショナルは「頭のよさ」だけでは務まらない。『INTEGRITY インテグリティ:正しく、美しい意思決定ができるリーダーの「自分軸」のつくり方』を上梓した岸田雅裕氏が、「頭のよさ」よりも大切な「インテグリティ」について説く。

インテグリティ=高潔さ、誠実さ、真摯であること

コロナ禍による緊急事態宣言下、酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、金融機関を通じて圧力をかけようとする「恫喝まがい」の発言が猛批判され、撤回に追い込まれた経済再生担当大臣。

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中小企業などを支援するための給付金をだまし取ったとする詐欺容疑で逮捕された2人の若手キャリア官僚。

この大臣も、若手官僚のうちの1人も東京大学法学部卒業で、「頭はいい」はずなのですが、彼らに致命的に欠けているのが「INTEGRITY(インテグリティ)」です。

「integrity(インテグリティ)」という言葉は、辞書では「誠実」「高潔」「廉直」などと訳されています。

英語で人物を評するときなどに「あの人はインテグリティがあるね」とか、「彼はないね」というように使われます。

「インテグリティがある」というのは、「人に対して誠実である」とか、「職務に対して誠実である」という状態を指します。

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