被害額1000万円も「占い詐欺」にはまる人の共通点 スマホの普及でだまされる人が増えている

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「占い」だと思って利用していたものが「占い詐欺」だったという相談が増えているという。悪質サイトなどの見分け方はあるのだろうか(写真:takeuchi masato/PIXTA)

占いをさまざまな角度から検証する本連載。今回は「占い」だと思って利用していたら、実は詐欺だったという例を紹介する。中には被害額が1000万円近くになってしまうケースもあるという。いったいどういう手口でだまされてしまうのか。「占い詐欺」の相談が多いという、トライアンフ法律事務所の鎌田豊彦弁護士によると、詐欺にあいやすい人には共通点があるようだ。

無料鑑定からいつの間にか課金

占いにダークなイメージがつきまとう理由の1つに、「実際に占い詐欺にあう人がいる」という背景がある。では「占い詐欺」とは何かというと、鎌田弁護士曰く、「占いを装い、次々と課金させるもの」だという。

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「明らかに詐欺というものは、鑑定がいつ終わるのかをうやむやにし、鑑定料を払い続けさせるようなケース。私の事務所に相談にいらっしゃる方の相談はほぼ『メール鑑定』の被害で、電話鑑定での被害相談はほとんどありません。電話の場合は時間単位の料金が明確で、時間が来たら相談者側から電話を切ることもできます。しかし、メール鑑定は何往復もメールをさせることで鑑定額がどんどん上がっていく仕組みになっており、それを利用した詐欺というケースが多いのです」

一口に鑑定と言っても、恋愛や仕事、人生相談などいろいろあるが、占い詐欺の場合、ほとんどが「金運をあげます」「高額宝くじが当たります」といった「お金」にまつわるものだという。その手口を鎌田弁護士はこう説明する。

「まずはネット上の無料鑑定広告で客を引き寄せ『あなたは今、高額くじが当たりやすい運気です』など言葉巧みに有料鑑定に誘導します。そこからメールのやりとりが始まり、1回1000円、1500円(メール開封は無料、メール送信にのみ課金される仕組み)と課金されて、いつしか支払額が数十万円~百万円になっているという仕組み。メールといってもすべてサイト内で行われるものであり、被害者が鑑定士に必ずメール送信をさせる指示があります。それを半永久的に繰り返すことで、あっという間に金額がかさんでいくわけです」

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