フジテレビ「占い番組」過去に焦点当てるワケ

「突然ですが占ってもいいですか?」収録秘話

フジテレビで放送中の「突然ですが占ってもいいですか?」は、未来ではなく過去に焦点を当てるというこれまでの占い番組とは違う試行で人気を集めている(写真:フジテレビ提供)

占いをさまざまな角度から検証する本連載。今回は、人気占い師が芸能人の過去をズバズバと言い当て、未来を予想することで話題になっているフジテレビの「突然ですが占ってもいいですか?」を取り上げる。細木数子さんなどが全盛期の頃は各局に占い番組があったが、ここ最近占いを中心に据えた番組を見ることはあまりない。なぜ番組コンテンツとして占いに光を当てたのだろうか。

女性スタッフが見たこともない真剣な表情に

テレビ業界では、番組改編に向けて毎年夏頃に企画会議が行われ、放送作家や制作スタッフはあらゆる方向から企画を検討しつつ新番組を決めていく。「突然ですが占ってもいいですか?」を企画したフジテレビ編成部の春名剛生さんによると、占いという案が出てくることはあっても、消えてしまうことがほとんどで、占いで番組を作ろうと考えたことはなかった。

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ところがある時、番組の総合演出がスタッフと食事をしていたところ、その場に居合わせた占い師と出会うことに。「すると、女性スタッフたちがこれまで見たことのないような表情で話を聞いていたそうです。『よく知っている人たちなのに、そんな表情は見たことがなく、かなりのインパクトだった』という総合演出の実体験から “占い”は企画として面白いのではないか、という選択肢が出てきました」。

かつては美輪明宏さんと江原啓之さんによるスピリチュアルトーク番組「オーラの泉」や、細木数子さんの毒舌が印象的な「ズバリ言うわよ!」など、占いのヒット番組があったが、昨今のテレビ業界で占いコンテンツはご無沙汰だ。そんな中、真正面から占いを主役にしたレギュラー番組をスタートしたのは、先の女性スタッフたちの「見たこともない真剣な表情」に占いのポテンシャルを感じたからだ。

占いというと、未来について語るものだと思いがちだが、「突然ですが占ってもいいですか?」は人々の過去にフォーカスしており、ここが従来の占い番組との違いだ。

「直近の傾向として、占い番組をやったとしても話題にならない、どこかヒットしないのはなぜだろう、と考えた時に、基本的に占いは誰か(特定の人)の未来のことでしかなく、他人には関係がないこと。周りの人にしてみれば、どうしても面白いものになりづらい。それを逆に考えて、もしもその人の過去を当てられたら、意外な経歴だったり、ちょっと恥ずかしい出来事などが出てきたりして、面白いのではないか、と思いました」(春名さん)

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