「占い」を客観的な視点でさまざまな角度から検証する本連載。今回は、銀座のホステスから占い師・開運アドバイザーに転身した藤島佑雪(ゆうせつ)さんに話を聞いた。ホステス時代からお客さま、同僚ホステス、ママの相談相手だったという藤島さん。夜の世界で悩む人たちの話を聞くうちに、開運の法則が見えてきたという。
「わけありの人」たちの相談に乗っていた
藤島さんは銀座の高級クラブの元ホステスだ。大学卒業後、会社勤めも経験したが、スカウトされてこの世界へ。キラキラした世界への憧れもあったという。
「でも、この世界に入ってみると、働いている人の半分くらいはわけありの人。家族に借金があったり、パートナーの浮気や、暴力に悩んでいたり、健全なメンタルではない人も少なくありませんでした。この仕事を辞めたくても辞められない人が多い。ホステスとして働き始めてからすぐ、いろんな人から悩み相談を受けるようになりました。おそらく、この世界の中でとても“普通の人”だったからだと思います」
お客さんからは「隠し子を実子に会わせたいので付いてきてほしい」と頼まれたり、銀座の某有名ママからはお嬢さんの家庭教師も頼まれた。同僚ホステスからは「話を聞いてくれるだけでいい」と、さまざまな相談を受けるように。いつしか銀座の夜の「心の拠り所」となっていった。
「昼間のお仕事をされている方々には当たり前のことだと思いますが、わたくしは絶対に遅刻をしませんし、金銭トラブルもありませんでした。お客さんを横取りしたりもしない。でも夜の世界ではよくあること。クリーンなだけで『信頼できる人』になるんです」
銀座の高級クラブには成功者も多く訪れる。投資話も盛んにされていたようだが、怪しい話も多い。
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