元ホステスの占い師が見た「転落する人の共通点」 夜の銀座で見たトラブルに巻き込まれやすい人

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「だます人より、だまされる人の方が目がおかしいんです。欲がそうさせるのでしょう。わたくしがさりげなく『あのお話は怪しいのでは』とささやいても『あの人は信頼できる人だから大丈夫』と聞く耳を持たない人も少なくありません。結局、1カ月後にお電話があって、やっぱりだまされたということもよくありました。まっとうなビジネスパーソンがほとんどですが、詐欺、横領なども驚くことではありません。

このようなことに巻き込まれる人、転落していく人には共通点があります。それは、マナーが悪い人。人に対して失礼な人。女性に対してひどいことをする人。稼げないホステスも同様。時間にもお金にもルーズで約束を守らない。運が悪いのではないのです。こういう人々を、たくさん見てきました」

こうして、藤島さんは運を開いていく法則を見出していった。

幸せになる道は想定外かもしれない

藤島さんのアドバイスは銀座界隈でも人気になっていく。あるとき、あるメディアから連載の依頼があった。現役銀座ホステスが発信するコラムは瞬く間に人気となり、本を出版するまでに。

「有名作家さんからも『連載いつも読んでいますよ』とお手紙をいただいたこともあり、反響の大きさに驚きました。ある時、ラジオでタロット占い師さんが話をしていたのですが、その言葉が心に沁み入ったのです。その方に学ぼうと講座を受け、同時に西洋占星術も勉強して、夜の世界は卒業して占い師になりました」

以来、さまざまなメディアでお悩み相談を続ける藤島さん。開運のためのメッセージは明快で、礼儀をわきまえ、自分に心地よく生きることが大切だという。

「占いは、大前提として人間が幸せになりたい、不幸から逃れたいという願いから生まれています。数千年という長きにわたり、人間が生きていく中で悩むことに対する知恵が蓄積されてきました。占い師は、その知恵を翻訳して届ける存在です。その言葉には、何かヒントがあると思っていただきたい。

人生は思い通りにならないことが多いのは当たり前なんです。それでも、よりよく生きるヒントは必ずある。タロットで、お客さまの望む答えが出ないこともよくありますが、別の選択肢で幸せになる道があるのですから、それを伝えていきたいと思っています」

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