マイクロソフト、次はゲーム部門に大ナタ?

主力部門は手堅いが、Xboxが懸念材料

米アップルと比較すると、近年では存在感低下を指摘されることもあるマイクロソフトだが、実際には昨年に引き続き好調を維持していると言える。さらに”マイクロソフトの悪い癖”も今後は頭をもたげないはずだ。スティーブ・バルマー前CEO時代は、好調な売り上げの傍ら、「勝つまでやめなければ、負けることはない」を実践する、強引な経営も見られた。

対照的にサティア・ナデラ現CEOは、堅調な決算発表の直前、最大1万8000人を削減するリストラを打ち出した。大多数がノキアから引き継いだ人員で、その数は1万2500人にも達する。ナデラCEOは赤字事業として、投資家から名指しされている、モバイル端末事業と検索サービス事業について、2年後までに黒字化すると明言した。

アップル・IBM提携で逆風に

しかし、特にモバイル端末事業の黒字化の道は険しい、と言わざるを得ない。就任以来、モバイルを最優先すると声をあげ続けており、その成長は今後の事業戦略の柱になる。確かにナデラCEOは、たとえ端末がアップルの「iPad」であったとしても、その上で自社の「オフィス365」を使ってくれるなら、われわれのユーザーだ、と語っていた。が、だからといって、モバイル端末事業が立ち上がらなくていい、という話ではない。

マイクロソフトがこの四半期に販売したスマートフォン(スマホ)は580万台。一方、同じ期間にアップルは、「iPhone」を3520万台も販売している。これだけ差がある中、それでもマイクロソフトが自信を持っていたのは、新興国向けの低価格端末の取り組みがうまく行き始めていることに加え、企業向けの端末管理機能で、アップルや米グーグルに差を付けていたことが挙げられる。

そして今月、アップルと米IBMの両社はモバイル分野での提携を電撃的に発表。iPhoneやiPadの企業利用を推進するためのソリューション、アプリケーションの開発などで合意した。これは巻き返しを期するマイクロソフトにとって、悪いニュースであることは間違いない。

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