マイクロソフト、次はゲーム部門に大ナタ? 主力部門は手堅いが、Xboxが懸念材料

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マイクロソフトはXboxを立て直せるのか(写真:ロイター/アフロ)

さらに今後はゲーム事業がマイクロソフトの足を引っ張る可能性もある。

「Xbox」事業を含むコンピューティング&ゲーミングハードウエア部門は、自社製パソコン「Surface」シリーズの好転や新型ゲーム機「Xbox One」の発売などで、売り上げを前年同期比23%増加させている。しかし、このうちゲーム機部門が実質的に利益貢献をしているのかというと、大いに疑問である。

というのも、マイクロソフトはXbox事業単体の収支を発表していないが、実のところ年間1000億円単位の赤字を計上している、と推測できるためだ。Xbox事業は、「Xbox360」の売り上げが低下して以降、収益性が悪化。バルマーCEOの時代には、Xbox事業とスマホ事業を合算していた。マイクロソフトの場合、特許収入をスマホメーカー各社から得ており、その利益が合計2000億円近くある。ところが前期の決算では収支が均衡しており、Xbox事業に大幅な赤字があるとしか思えないのである。

Xbox事業をどう舵取りするのか。あるいは売却してしまうのか。現時点においてナデラCEOは、ここ数年繰り返し話題になってきた懸案事項に触れていない。ただ、Xbox事業についても、そう遠くないうちに決断を下すことだろう。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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