前田敦子「悩みも迷いもあるけど柔軟でいたい」

野田秀樹の舞台「フェイクスピア」に出演へ

――NODA・MAPはこれまで見ていましたか。

はい、見ていました。

――映画がお好きで、ミニシアターからメジャー作品まで映画をいっぱい見ていらっしゃる印象があるんですけど。演劇もいっぱい見ていますか。

映画ほどまんべんなくは見ていないかもしれないです。誘われたら絶対に行きますね。演劇に関してはまだ、自分で積極的に演劇情報を調べるよりも、知り合いの人が出ていると知ったときや誰かに誘ってもらったときに「そんなのをやっているんだ」と知るほうが多いかもしれないです。

客としてはピカイチの反応をする、いい客です。

――今まで見て心に残っている作品を教えてください。

やっぱりNODA・MAPは強烈に残っていますね。例えば、松たか子さんが出ていた『逆鱗』(16年)のクライマックスは決して忘れることはできないです。哀しくて、哀しくて、カーテンコールが終わっても席から立てないほど打ちのめされました。野田さんの作品って最後に意外な展開が待っていますが、『逆鱗』はとくに衝撃的でした。

ほかに、宮沢りえさんが出ていた『MIWA』(13年)も素晴らしかったです。美輪明宏さんをモチーフに描かれ作品でエンターテインメント色が濃くて、ずっと笑っていたのを覚えています。一度は野田さんの舞台に立ってみたいと憧れていたので、今回、呼んでいただけてやりがいを感じています。

NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』(東京公演:5月24日(月)〜7月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演:7月15日(木)〜25日(日)新歌舞伎座)。前田敦子さんも出演する

――衝撃で席を立てなくなったり、笑ったり、お客さんとして楽しんでいらっしゃるのですね。

「客としては、ピカイチな反応をするいい客だと思います(笑)。出演者から「客席からすごい笑い声が響く」と言われたこともありますよ。私の笑い声が聞こえたと。「めっちゃ笑っていたよね」と。

――今もすごく声が部屋中に響いております。

劇場って、演じるほうも見るほうも素直に感情を表現できる場所だと思うんです。演劇に限ったことではなく、映画を見に行っても、泣く時は思いきり泣いちゃいます。1人で見に行って隣は知らない人でも気にせず平気で泣いています。舞台は特に感情が大きく動きますし、舞台と客席の一体感が大好きです。

**
AKB劇場からキャリアがはじまって、ドームクラスの巨大な会場でライブエンターテインメントに携わってきた前田敦子さんだからこそ、舞台の魅力を熟知している。観客と一緒に作りあげる空気の特別感は人の可能性を高めてくれる。映画やドラマでの演技もステキだけれど、やっぱり前田敦子はライブが似合う。
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