前田敦子「悩みも迷いもあるけど柔軟でいたい」 野田秀樹の舞台「フェイクスピア」に出演へ

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――お子さんを『フェイクスピア』の宣伝ビジュアル撮影に連れて行ったとき、撮影中はどうしていたのですか。

私が撮影中は、野田秀樹さんがウッディ人形(トイ・ストーリー)で遊んでくれました。子どもがウッディ好きでずっと持っているんです。相棒と思っているみたい。でも野田さん「僕ドラえもん〜」なんて嘘を言うんですよ(笑)。「自分の子には『うそ教えないで』」と言うけれど、他人(ひと)の子にはうそ教えるよね」とか冗談を言って(笑)。慌てて「うそを教えるのはやめてください!」と止めました(笑)。

子どもは意外とわかっている。

――いまの世の中、「仕事と子育てをどうやって両立させよう?」と女性も男性も悩んでいる人たちは多いと思うのですが、前田さんには迷いはないですか。

私も今まだ迷いも悩みもたくさんあります。でも、時と場合によって柔軟でいようと思っているんです。例えば、「仕事の現場に連れてっちゃダメだよ」と言われたらもちろん連れて行かないし、NODA・MAPのように「連れてきてもいいですよ」と言われたら連れて行きます。

子どもがいるだけでその空間をハッピーにさせてくれると私は思っていて、仕事現場でいつも自分の子に感謝しています。みんなが子どもを見て、すごく笑顔になってくれるから。それに、小さな子どもって何もわかっていないようで、意外と状況を見ていることに気づいたんです。

『フェイクスピア』のビジュアル撮影をしている時、野田さんが言った台詞をオウム返ししながら撮影をしていて、それを子どもがものすごく真剣に見ていたんですよ。スタッフさんに抱っこしてもらいながら。そんな視線を見たのは初めてで、「ママは今、仕事しているんだ」とわかった瞬間だと思ったんです。やけに真剣だなと思ったら、帰りは、電車に揺られているサラリーマンみたいに眠っちゃっていましたけれど(笑)。

――脳をたくさん使っちゃったのかもしれない。

そうですね。野田さんの台詞の洪水に頭の整理ができなかったのかもしれないですね。帰りは疲れて電源が切れてしまったんでしょう(笑)。

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