24歳アイドル「メンタル崩壊どん底」で見た試練 「躁うつ病」と「3度の挫折」を乗り越えて……
毎日ほとんど終電の日々
「『アイドルは顔だ』と誤解する人が知らない真実」でも述べましたが、私が所属する仮面女子には、独自の「昇格制度」があります。研究生、候補生、そして最後は仮面女子へと、ステップアップしていきます。
昇格するメンバーを発表することを「組閣」と呼びます。組閣は仮面女子の一大イベントのひとつで、ステージ上でファンの皆さんを前に、大々的に発表されます。
昇格に必要なことは、歌やダンスなどの実力に加えて、「一定のファンがついていること」。地下アイドルの使命として「自分で積極的にファンを獲得していかないとダメ」なのです。
私自身、「仮面女子になりたい!」という思いから、夢中でステージをこなし、レッスンを受け、SNSの更新やファンの方との交流も、私なりに工夫したりして活動していました。
当時はほぼ毎日ステージがあったので、「自宅と秋葉原を往復するだけ」の生活。
毎日ほとんど終電で、終電を逃してしまう日もありましたが、どんなに遅い時間になっても、両親のどちらかがほぼ毎日、車で迎えに来てくれていました。
すべては「仮面女子になるため」「仮面女子としてステージに立ちたい」という一心でした。
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