24歳アイドル「メンタル崩壊どん底」で見た試練 「躁うつ病」と「3度の挫折」を乗り越えて……
休業してまず、事務所や家族にすすめられて、心療内科を受診しました。そこで下った診断が「双極性障害」でした。
本で初めて明かした「躁うつ病」で苦しんだ過去
双極性障害とは、いわゆる「躁うつ病」です。気分が上がるハイテンションの状態と、憂鬱で何もしたくなくなる状態を繰り返す病気です。
私の場合はハイ状態が強く、たまに下がって、また上がるという状態でした。
ハイ状態というと「気分が上がってゴキゲンな状態」と思われるかもしれませんが、それを通り越して「高揚しすぎ」な状態になってしまっていて、時にはそれがちょっと攻撃的になってしまうこともあり、やはり普通の状態ではないわけです。
休んでいる間は部屋の掃除をしたり、愛犬と遊んだり……。家族とたくさん話したり。ゆったり過ごすことを心がけるうちに、「回復していく」のを実感しました。
「心の病」というと、薬の副作用だとか、症状を繰り返すとかいろいろあるようですが、私の場合は短期間で回復することができて、現在まで再発したことはありません。
最初、心療内科を受診することには抵抗がありましたが、「通ったことでしっかりと治すことができて本当によかった」と思っています。
医師に「休養が必要」と言われた帰りの車で、私は「2カ月も休むなんて嫌だ!」と泣きじゃくってしまいました。
このとき、父に言われた「たとえば、骨折している脚で走り続けたら、脚は治らないでしょ? この先もアイドル活動を続けたいなら、必要な期間なんだよ」という言葉を、今なら理解することができます。
「心療内科を受診する」ことも、「心の病で休む」ことも、何も恥ずかしいことではないのです。
このことは書くかどうか迷いましたが、『100%の前向き思考』で初めて公表することにしました。
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