26歳アイドル「あの日、私を襲った事故」の真実 猪狩ともか「突然、看板が倒れ、下敷きに…」
26歳で突然迎えた「あの日」のこと
その日、私は大荷物を持って秋葉原にあるライブ会場「仮面女子CAFE」に急いでいました。
私は地下アイドルグループ「仮面女子」に所属しています。仮面女子は秋葉原に「仮面女子CAFE」という専用の劇場があり、主にそこでライブ活動を行っています。
その日、私はステージの出演はなかったのですが、ダンスレッスンと新曲の振り入れ(振り付けを覚えること)がありました。当時はダンスレッスンや整体も、「仮面女子CAFE」で公演時間外に実施されていました。
私はしばらくレッスンを受けていなかったので「そろそろやらなきゃいけないな」と思い、本当にたまたま、その日に参加しようとしていました。そしてダンスレッスンの前には整体の予約を入れていました。
次の日には大阪での仕事が入っていたので、そのまま仮眠して早朝大阪に向かえるよう、キャリーケースをゴロゴロ転がして歩いていました。
あのとき、もし靴ヒモがほどけて結び直していたら。もし、誰かから電話がかかってきて歩みを止めて通話をしていたら。もし、のどが渇いて自動販売機で飲み物を買っていたら。わずか数秒でも手前で何かをしていたら……。もっといえば、整体を別の時間に予約していれば……。
私は事故には遭っていませんでした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら