「アイドルは顔だ」と誤解する人が知らない真実 「可愛い=人気が出る」とは限らない理由は?

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すべてが夢のように順調だった中、事故に遭い、立つことも踊ることもできなくなった猪狩ともかさん。その後、ステージ復帰を成し遂げ、今も前を向き続ける(撮影:T.Okamoto)
東京都より「パラ応援大使」に任命され、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバーでもある、「仮面女子」のアイドル、猪狩ともか。
彼女は26歳のある日、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、脊髄損傷を負って、以後、下半身不随に。歩くことはもちろん、自力で立つことさえできなくなった。
絶対安静の状態からリハビリを経て、車椅子に乗りながらアイドルとして復帰を果たし、現在は、NHK Eテレ『パラマニア』にレギュラー出演するなど、アイドル以外にも活動の場を広げている。
「事故の真実」と「それでも前向くことができた55の言葉」をすべて記した初の著書『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉』を上梓した猪狩ともか氏が、「下積み3年、崖っぷちから、ようやく夢を掴んだ」自身の実経験(その後、事故に遭う)をベースに、「地下アイドル」と「地上アイドル」の違いや、「可愛い=人気が出る」とは限らない「アイドルの世界」について解説する。

「地下アイドル」と「地上アイドル」の違いは?

事故のニュースで私のことを知ってくださったものの、「仮面女子」や「地下アイドル」についてはよく知らないという人もいるのではないかと思います。

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そこで簡単にですが、仮面女子・地下アイドルについて説明したいと思います。人によって若干定義は異なり、あくまで私の考えです。

まず地下アイドルとは「ライブを中心に活動するアイドル」のことです。テレビなどのマスメディアに登場することはあまりなくて、ひたすらライブを重ねます

これに対してCDをメジャーレーベルで販売し、テレビ番組によく出ているようなアイドルを「地上アイドル(メジャーアイドル)」と呼びます。AKB48さんや乃木坂46さん、ももいろクローバーZさんなどは、不動の「地上アイドル」です。

地下アイドルはライブ活動を中心としますが、ライブ終了後に握手会をしたりチェキ(撮影したその場で現像できるインスタントカメラ)を撮ったりと、ファンの方と交流します。

また演じる側にとっても、その日の感謝を直接伝えることができたり、ファンの皆さんとお話ししたりできることは魅力的なことです。

このように「ファンとインタラクティブな交流がある」ということが、「地下アイドルの地下アイドルたる最大の特徴」と言えると思います。

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