車椅子アイドル「絶対折れない心」作る言葉の力 突然、下半身不随に…彼女を「救った言葉」は?
立ち直ることができたのは「言葉の力」があったから
「障害を乗り越えた」「受け入れることができた」よくこのように言われるのですが、私にとって障害は「乗り越えた」「受け入れた」といった「過去形」の話ではありません。現在進行形のこととして、日々向き合っていくもの、受け入れていくものです。
胸を張って「乗り越えた」「受け入れることができた」と言える日が来るのかどうかもわかりません。もしかしたらそれは、人生の幕を下ろすその日になってみないとわからないのかもしれません。日々を生きていくしかないのです。
「強いね」「前向きだね」と言ってくださることも多いのですが、私は皆さんが思ってくれているような強い人間ではありません。
というよりも、どちらかといえばメンタルは弱いです……。ちょっとしたことですぐに落ち込むし、長く引きずります。
仮面女子に昇格できなかった時期にメンタルを崩した話は第Ⅰ部(編集部:彼女が「事故の真実と仮面女子になるまでの半生」を綴った約100ページの「物語」部分)でしましたが、やめておけばいいのに、今でも「エゴサ(エゴサーチ)」をしてしまい、私を批判する投稿を見て、めちゃめちゃ凹むこともあります……。
要は、特別な人間でも何でもないんです。
ただ、そんな普通にメンタルの弱い私が、不慮の事故に遭って車椅子生活になったとき、「生きる意欲」を失うことなく、前を向くことができたのは、そこに私を救ってくれたたくさんの「言葉」があったからだと思います。
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