「アイドルは顔だ」と誤解する人が知らない真実 「可愛い=人気が出る」とは限らない理由は?

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気付けばこの世界に入って3年目。25歳で迎えた2017年1月9日。

候補生になって4度目のチャレンジで、私はついに念願の仮面女子に昇格することができました。

「あきらめなくてよかった……」心の底から思いました。オーディションに合格できず、候補生になってから仮面女子になるまで実に3年間。

下積み期間では当時、私が最長記録でした。

私は「落ちこぼれ中の落ちこぼれ」だった

アイドルは少なからず「年齢に左右される職業」です。みんなもっと早く昇格するか、辞めていってしまうか、どちらかです。

自分よりあとに入った子が先に昇格していく姿をいっぱい見てきたし、辞めていく子を何度も見送りました。

私はあきらめが悪いというか、意外としぶとい性格みたいです。オーディションに落ち、見習い生からスタートして、仮面女子になったケースも、私が初めてとのことでした。

いわば私は「落ちこぼれ中の落ちこぼれ」「筋金入りの落ちこぼれ」だったのです。

そんな落ちこぼれアイドルだった私が、腐らずに活動してきた結果、夢をつかむことができた。私の大好きな野球にたとえれば、9回裏フルカウントからの逆転ホームラン!をかっとばした気分でした。

仮面女子として活動する日々が始まると、毎日のように秋葉原のステージに立つことに加えて、それ以外の活動の範囲もグッと広がりました。

「仮面女子CAFE」以外のライブに出演したり、地方遠征、テレビや雑誌などの取材も受けるようになりました。

次ページすべてが夢のように順調。そして迎えた「あの日」
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