女性に「年収1200万円」望む男性の偽らざる本音 「保守的だけど好奇心強め」な39歳男性の婚活

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都心なので家賃は22万円もする。しかし、共有の口座に夫婦が月15万円ずつ入れて、住居費や水道光熱費、食材費を賄っている。残りはすべてそれぞれのお小遣いと貯金。この状況には「お金=安心」を掲げる孝之さんも深く満足している。

「年間700万円ぐらいで夫婦が暮らせていると思います。お互い海外旅行にはあまり興味がありませんが、国内はいろいろ回りたいねと話しているところです。そのときは少し贅沢できるでしょう」

実は根っこは「甘えん坊」

2人とも「一人の時間」を大事にしたいタイプなので、仲はよくてもずっと一緒にいるわけではない。子どもに関しては、結婚前に敬子さんのほうから「基本、作るのは難しいよ」と告知。孝之さんも了承している。

堅実な孝之さんは「根っこが甘えん坊」で、凛とした雰囲気で周囲を緊張させやすい敬子さんにもグイグイと甘えているようだ。それが敬子さんには心地よい。

「仕事で疲れて帰って来て雑談できる相手がいるのはありがたいです。ホッとします。でも、病院でのことは詳しくは話しません。彼は聞きたがりますけど、具体的に話したらきっと引くでしょう」

臨床医の日常を聞きたがるくせに、血を見ることも無理だと言い切る孝之さん。もはや弟キャラを隠さない。

「精神的にも経済的にも、少し成熟しかけたときに結婚してよかった、と思っています。以前の僕は未熟度がもっと高めでしたから」

高学歴かつ高収入でキャリアアップも続けている孝之さん。自分の勉強時間や貯金も確保したいという気持ちが強い。だからこそ、年齢も収入も上で結婚経験もある敬子さんとの相性がよかったのだと思う。男女ともに「より豊かにより自由に」なるために結婚をする、そんな時代なのかもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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