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子どもの「ネガティブ発言」否定してはいけない訳 どんな声かけが強い心を育むことにつながるか

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  • 足立 啓美 一般社団法人日本ポジティブ教育協会代表理事
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自分の感情に気がつけるようになると、他者の感情にも気づくことができるようになります。「お兄ちゃん、今日はずっと下を向いていて、お話ししないね。落ち込んでいるのかな……」といったように、他人の気持ちを推測することができるようになります。

他者の気持ちを理解する能力が高くなれば、相手に対してかける言葉選びや行動も変わります。社会の中でのコミュニケーションにも大きく影響することは、まちがいありません。

気持ちをあらわす言葉をたくさん用意しておく

子どもたちは大人が想像するよりも、毎日、さまざまな感情を感じているものです。

私の娘が4歳のとき、それを感じた出来事がありました。ある日、お友達が遊びに来るはずだったのが、急遽家庭の都合で来られなくなったときのことです。私は「お友達と遊べなくて悲しいね」と声をかけましたが、娘はピンとこない様子だったのです。そこで、少し考えて「がっかりしたのかな?」と聞いてみたところ、「うん!」と大きくうなずき、納得した様子を見せました。

私は、まだ幼いからと、単純でわかりやすい「悲しいね」という言葉を当時よく使いましたが、「がっかり」という言葉の持つニュアンスや意味を、いつの間にか理解していた娘にとても驚かされました。

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子どもは気持ちをぴったりあらわす言葉に大きく反応します。だからこそ、子どもの感情を言語化して、「感情のラベリング」を行うときには、私たち大人はできるだけ実情に沿っていて、その子の心のままを表現して声をかけることが望ましいといえます。同時に、感じている感情は子ども自身のものであって、たとえ親であっても全く同じ気持ちを持つわけではないことを認識できるようにすることも大切です。

ですから、先の私と娘の例のように、「こんな感じかな」と例を挙げながら子どもの感情を探ってみるのもおすすめです。大事な点は、子どもの気持ちを言いあらわす言葉をできるだけ数多く用意すること。そして、気持ちは受け止めながらも、感情移入しすぎず、子どもの感情を映す鏡となって見せてあげることです。

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