「頑張れ」の励ましが苦しい人と効果的な人の差 苦手な人と無理に話すぐらいなら沈黙でいい

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人はリラックスした状態のほうが、パフォーマンスが上がるようになっています。

「安心」からいい会話が始まるのです。

緊張して、パフォーマンスが下がる相手とは極力話をしない。

これくらいのスタンスでいきましょう。

今の時点で波長の合わない人と無理につき合って、自分自身を傷つけてしまったり、自信をなくしてしまったりするようなことはやめてください。

好きな人と話す時間を増やし、会話力を磨いてから苦手な人とも話をしてみる。

それくらいの心持ちでちょうどいいのです。

難易度の高い人と話すのは、自分の武器を磨いてからで

どんなに話すのが苦手だという人でも、心から信頼している友人や家族には、無意識に流暢に話をしているものです。

嫌な人とのコミュニケーションを無理に改善しようと躍起になるのではなく、一緒にいてリラックスできる人、自分を否定しない人たちとの環境に身を置くといいでしょう。

すると、自分に肯定的な人だったら、何も気負わず話したいように話せるものだな、と気づくはずです。

つまり、話しやすい人とたくさん話すように意識して、できる限り相手もあなた自身も「話しやすい空間」を作っていくことが、〝話すのが苦手〟というメンタルブロックを外すことにつながるのです。

こうして好きな人と話す時間を意識的に増やしていけば、必然的に苦手な人に使う時間が少なくなります。

『人は話し方が9割』(すばる舎)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

「難しい人を攻略するためにも話し方を磨かなければ……」

「誰とでも平等にいいコミュニケーションを取らなければ……」

その考え方はいったんどこかに捨てるといいでしょう。

その上でどうしても話さないといけない相手だったら、「話が退屈な人と『うまく弾む人』の決定的な差」(2020年5月4日配信)で紹介した「拡張話法」でとにかく相手の話を広げるといいでしょう。

たとえ沈黙が訪れても、責任を背負う必要はないのです。

永松 茂久 人財育成JAPAN代表取締役

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ながまつ しげひさ / Shigehisa Nagamatsu

大分県中津市生まれ。講演の累積動員数は延べ60万人にのぼる。3坪のたこ焼き屋からスタートし、現在は作家として活躍。自身の執筆だけではなく、次世代の著者育成、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家でもある。『人は話し方が9割』『人は聞き方が9割』『リーダーは話し方が9割』『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)など著書多数。

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