「ドラゴン桜」見た東大生が語る「挫折の重要性」

うまくいかなかった経験を持つ合格者は多い

『ドラゴン桜』主人公の桜木建二(右、阿部寛)(写真:©︎TBS)
現在放送中のTBS系ドラマ「日曜劇場『ドラゴン桜』」は、元暴走族の弁護士である桜木建二(阿部寛)が、偏差値が低い子どもたちを東京大学合格に導くストーリーだ。ドラゴン桜ではさまざまな受験テクニックや勉強法が紹介されるだけでなく、学びになる名言も多い。そこで、短期連載として、原作漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、ドラマの脚本監修も行っている現役東大生の西岡壱誠氏が、自身の経験や取材も踏まえながら、ドラマから得られる教訓について解説する。
今回は第2回放送を見て再確認した「東大合格に重要なモチベーション」について。
第1回:東大生も納得「ドラゴン桜」本質すぎる受験心得

プラスとマイナスのモチベーションを行き来する

5月2日放送のドラゴン桜は、「スポーツで挫折した岩崎楓(平手友梨奈)が、東大を目指し始める」という物語でした。

バドミントンに打ち込んでいた岩崎楓(平手友梨奈)(写真:©︎TBS)

バドミントンで怪我をしてしまって、不完全燃焼だからこそ、また違う目標を立てる──。

実は楓のような学生というのは、少なくありません。東大生に「東大を目指し始めた理由」を聞くと、かなり多くの学生が「違う分野で挫折したから、そこから東大を目指した」と答えているのです。

例えば、こんな東大生がいました。

「将棋部に入って3年間努力していたのだが、勝てない相手がいて大会で準優勝に終わった。そこから、自分が一番になれるものはないだろうか、と考えて、勉強に対して本気になって、東大文二に合格することができた」

「中学から6年間陸上部で、ほとんど勉強なんてしたことがなかった。だけど高3の6月、学生最後の大会で怪我をしてしまって、不完全燃焼に終わった。そこから1年みっちり勉強し、浪人して、東大文一に合格することができた」

僕は漫画「ドラゴン桜2」の編集を行うにあたって、4年間で500人以上の東大生を取材しました。そこから見えてきたのは、実は東大生は「マイナスのモチベーションとプラスのモチベーションを行き来する」ということをやっている場合が多いということです。

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