「書くこと」が苦手な人が知らない「文章の型」 ビジネスでも入試でも役立つ「超実践的」文章術
まずゴールを決めます。ここでも「レジ袋の有料化はプラス」という方向で文章を書いていくことにします。次に、まとめの決め言葉のなかから結論にできそうなものを選びます。「公的な事柄」と考え先述した【B】のなかから選びます。ここでは「特定の立場にとらわれず」を使って思考を深めていきましょう。
私たちは、特定の立場にとらわれずに、レジ袋の有料化を進めていくことが大切だ。
この結論に当てはまりそうな具体例を考えていきます。「特定の立場にとらわれないことが大切」だとしたら、どんなことが言えるかを考えます。
・消費者と事業者が連携し合う
・利用料で生分解プラスチックを応援する
・日本だけでなく、世界という枠組みで考える
海を守るために、私たちにできることはたくさんある。その一歩がレジ袋の有料化だ。これは消費者である私たちと、事業者が連携すれば、大きな効果を生み出すことができる。たとえば、有料化で得た資金を、自然界で分解される「生分解プラスチック」の研究や開発に使うのはどうだろう。そうすることで、消費者も環境適合性の高いプラスチックの開発に貢献できる。
たしかに、これまで当たり前のように無料で利用できたレジ袋がもらえないのは、不便に感じるだろう。しかし、私たち一人ひとりがたんなる消費者という立場にとらわれないことが大切だ。私たちは消費者である以前に、地球 市民の一員 なのだ。そういった意識を持って、レジ袋の有料化を進めていくことが大切だ。
抽象的な内容から、具体例を導きだしました。
このように、結論を決めてから「その結論に至るには、どんな内容がくるべきか」と演繹的に具体例を考えるのも1つの方法です。
今回解説したいくつかの方法を意識するだけでも、文章はグッとよくなりますし、書きやすくなります。ぜひ参考になさってください。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら