「書くこと」が苦手な人が知らない「文章の型」 ビジネスでも入試でも役立つ「超実践的」文章術

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まちがってはいないものの、「書いている人の顔が見えない」文章になっています。訴えかける力が弱い、うわべだけの文章です。これではいけません。ある程度の長さの文章を書くときには、「具から抽!」を意識して、読者に伝わる文章に仕上げていきましょう。

「まとめの決め言葉」から文章を組み立てる

基本的には「具から抽!」というルールで、思考を深めていけばいいのですが、それではなかなか文章を書き始められないときもあります。とくに時間制限がある試験では大変です。そんなときに使えるのが、「まとめの決め言葉」です。

まずこれらの言葉のなかから、自分の結論を決定します。そしてその結論に至る具体例を考えていくのです。このように、抽象的な事柄から、具体的な思考へ導く方法は「演繹法(えんえきほう)」とよばれます。

またこの方法は、『疑う力』にも通じます。「それが正しかったら、何が起きるか?」と結論から考え、具体例を頭のなかに見つけていきます。

先ほどと同じ「レジ袋の有料化をどう考えるか」の問題を考えてみましょう。

<例題>
2020年7月からスーパーやコンビニにおいて、レジ袋が有料化されました。このことについて、あなたの考えを書きなさい。
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