「書くこと」が苦手な人が知らない「文章の型」 ビジネスでも入試でも役立つ「超実践的」文章術

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日本語は主語の省略が可能な言語です。そして英語の「S・V」のように、主語のすぐ後に動詞がくるのではなく、主語と述語のあいだに多くの修飾語句が入る言語です。「ポイントはうしろ」。そのように意識することで意図をうまく表現できるのです。

そのため、1〜3文の短い文章を書くときでも、一番大切な内容は最後に持ってくるようにしなければなりません。そうすることで読み手は、最後にきた内容が大切だということがわかります。これを逆にしてしまうと、まちがって解釈されることがあります。例で確認していきましょう。

私たちは最後に書かれたことが、相手の真意だと理解する傾向があります。そのため、メールなどの文章においても、その順番に気をつけなければなりません。たとえば、風邪で会社を休んでいた部下を気遣いつつ、締め切りを知らせるメールを送るとします。下の2つのメールの印象を比べてください。

いかがでしょうか。同じ内容ですが、【メール2】のほうが優しい印象を与えるのではないでしょうか。【メール1】では、受け取るほうは「無理するなと言っているのに、原稿を催促している」と感じてしまいます。いっぽう【メール2】は、「締め切りはあるけど、無理をしないように」と言われていると感じます。同じ内容なのに、順番を変えるだけでこれだけ印象が違ってきます。

相手を気遣うのであれば、気遣いを示す文章を最後に持っていったほうがいいのです。私は妻へのメールでも実践しています。おすすめです。

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