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「自分探し」は単なる現実逃避
自分探しと称して旅に出たり、今やっていることを放り投げて違うことを始める人は今まで数多く見てきましたが、その中で本当に自分を探せた人は見たことがありません。
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いわゆる自分探しの結果として態度や発言は大きくなったものの、器は小さいまま、というのが私の感想です。
多くの場合、自分探しというのは単なる現実逃避なのです。
理想の自分は探せば見つかるものではありませんし、誰かが与えてくれるものでもありません。現状の自分をキチンと理解したうえでの行動や工夫、努力なしに見つかるものではありません。
そもそも論として、「自分探し」という思考の前提として「今の自分は本当の自分ではない」という考え、つまり現状に対する漠然とした不満があり、そのうえで「もっと輝いているであろう本当の自分とその居場所」を探す、ということになろうかと思われます。
今現在の自分は本当の自分ではないという考えは言い換えると、思考や行動のスタート地点を現状ではなく、どこかほかの地点、しかもそれは見知らぬ想像の地点に求めてしまっているのです。
つまり現状逃避であり、どこかもっと高い場所にいる自分、デキる自分がスタート地点であるはずだ、という文字どおり現実離れした考え方ですね。
そう考えると、この前提や考え方自体が非常に甘いということがわかるはずですし、自分を探せた人がいないことにも納得がいくと思います。
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