「社長室」で時間を持て余す人の大きな勘違い 「社内の雑務」やルーチン業務が仕事ではない

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社長室へ異動してから時間を持て余し、どのように仕事に取り組めばいいのか困っています(写真:kou/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

半年前に、経理財務部から社長室へと異動を命じられたのですが、1日の大半を仕事らしい仕事をせずに終わってしまう日々が続いています。
メンバーは私だけで、社長秘書もどきのような仕事を行っています。毎日やっている在庫関連データの推移表を作成するルーティーンが2時間くらいで終わった後には、1日何しようか迷う日々がかなり多いです。
Excelがほかの人よりも多少なりとも得意なことから、他部署の○○費用の平均推移の表を作ってほしいといった依頼は増えてきましたが、それでも終業時刻の3時間前くらいから毎日のように暇になってしまう日々が続いています(前は終業5時間くらい前から暇)。
社長に「今お手伝いできることないでしょうか」と尋ねても、「仕事は自分で作るものだ。その年で与えられるものだと思ったらだめだよ」との返答が多く非常に困っております。 
安井様が同じ立場にいらっしゃったらどのような行動をとられますか? ご教示いただけないでしょうか。
会社員 Y

まずは部署の「ミッション」を理解する

社長室のミッションを今一度考えたうえで最適な行動を心掛けるとともに、今後のキャリア展開を見据えて知識の研鑽に努めましょう。

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現在所属している部署が社長室とのことですが、Yさんはまず社長室の部署としてのミッションをきちんと理解できていますか?

頂戴した文章を拝見するに、どうもこの仕事をするうえでのミッションの理解およびそこから派生する自己の責任につきあまりよく理解されていないように見受けられます。それが理解できていないがゆえに、何をするべきかがわからないのだと思います。

まずはそれをキチンと理解しましょう。

部署のミッションとはすなわち、その組織において部署が求められていることであり、存在意義でもあります。そこから派生して、個人が仕事として「何をするべきか」が決まるのです。

したがって、そのミッションの深い理解なしにまともな仕事ができるわけありませんし、評価されうる仕事につながるわけがありません。

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