仕事を「安定」で選んではいけない根本理由 「興味」がなければ何事も成し遂げられない

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安定したお給料や再就職のしやすさなどを考え、国家資格が必要な職業に就きたいと思っています(写真:Fast&Slow / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

春から受験生です。
私は将来の夢がきちんと決まっていません。しかし安定したお給料や再就職のしやすさなどを考え、国家資格が必要な職業に就きたいと思っています。国家資格が必要な職業は20以上もあり、その中でも薬剤師に興味が湧いています。
本当なら大学で何かを学びながらなりたい職業を見つけたいところですが、薬剤師は薬学部に通わなければならないため、今の段階で決めなければなりません。今ある興味を理由に薬学部に進んでもいいのか悩んでいます。経済的余裕もあまりあるわけではないので、今決められないから1年予備校に通って考えて来年受けるなんてことはできません。どうすればいいでしょうか。
高校生 彩

自分が興味を持ってやり抜けるかどうか

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現時点で興味があることをとことん突き詰めてみましょう。それがいちばんです。

夢をかなえるための最低条件は、自分がその分野に興味があり、とことんまじめに考え抜き、行動し尽くせるか、です。何も仕事で成功することが夢である必要はありませんが、これは一般的に仕事や勉強全般にも言えることです。

冷静に考えて仕事とは、1日のうちの大半を費やさざるをえない対象です。しかもそれは短期間に終わるものではなく、多くの人にとっては長期間にわたる長距離走の対象です。そのような人生の時間の非常に多くを費やす対象であるがゆえに、仕事は安定した給与といった側面で選ぶのではなく、自分が興味を持ってとことんやり抜ける対象であるか否かをまずは判断の基準とするべきです。

自分が興味を持っていれば継続もできますし、ちょっとした困難だって乗り越えられるはずです。これは勉強も同様ですね。そして何よりも、自分が興味を持っている対象を仕事とし、勉強することで、そこには「自主性」が生まれます。

つまり、他人からの押し付けではなく、自らの選択、「自分の軸」によって選んだ対象であるからこそ、その分野において自分でどんどん前に進もうとするモチベーションが継続されやすいという利点があるのです。

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