65歳定年後に元気な人とガックリくる人の大差 本当に必要な「人間関係」とコミュニケーション

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厚生労働省の「人口動態統計月報年計」(平成30=2018年)を見ると、離婚の総数は若干減っています。しかし、婚姻期間が25年以上のカップル、いわゆる熟年世代に限ると上昇傾向にあります。

定年後に必要なのは「きょういく」と「きょうよう」

定年後に必要なものは「きょういく」と「きょうよう」だそうです。これは「教育」と「教養」ではなく、「今日いくところ」と「今日、用事がある」ことです。

『定年の教科書: お金 健康 生きがい』(河出書房新社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

まずは自分にできることをじっくり考える必要があります。とはいえ、「それが難しいんだよ」というぼやきが聞こえそうですね。

そこで、私は「トライアンドエラー」をお勧めします。少しでも興味のあることをまずやってみて、「自分には向いていないな」と思えば、次のものを試してみるのです。何度か試すと自分にできることは何かや、向き不向きがわかってくるはずです。

たとえば……。

▼もう一度仕事をしてみる

1カ月5万円の仕事でも、収入があれば助かります。老後資金に問題がない人も働くことによって、生きがいにつながり、社会との接点をもつこともできます。これはお勧めです。

▼ボランティア活動に参加する

地域の活動でもOKです。コミュニティが広がって仲間もできる機会となります。

▼男の料理教室に通ってみる

これは妻に大好評になるはずです。家事の助けになりますし、見直されること間違いなしです!

▼学び直し・リカレント教育

知識の探究に年齢は関係ありません。今からでもけっして遅くはないのです。時間に余裕ができたからこそ、昔かなわなかった夢に近づくことだって可能です。通信教育などさまざまな制度があるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

このように何でも挑戦してみるのはけっこうですが、いきなり大金を注ぎ込むトライは慎んでください。エラーしたときの痛手が大きすぎます。「お金のプランニング」と「やりたいことのプランニング」の両方を考えることが大事です。

長尾 義弘 NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー

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ながお・よしひろ / Yoshihiro Nagao

お金のしくみ、保険のカラクリについての得する情報を発信している。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。いくつかの出版社の編集部を経て、1997年に「NEO企画」を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生みだす。著書には『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『かんたん!書き込み式 保険払いすぎ見直しBOOK』『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)、『コワ~い保険の話』(宝島社)などがある。
http://neo.my.coocan.jp/nagao/

 

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