駒大・大八木監督「私の本気を選手に伝えている」

平成の常勝軍団を復活させた名将が語る指導論

2021年の箱根駅伝で、奇跡の逆転優勝を果たした駒澤大学陸上競技部を率いる大八木弘明監督(撮影:尾形 文繁)
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2021年の箱根駅伝は駒澤大が最終10区で大逆転して総合優勝しました。駒大は今回の箱根駅伝優勝も含め、学生3大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)で23回の優勝を誇ります。1997年の出雲駅伝初優勝を振り出しに大学3大駅伝を制し、その後「平成の常勝軍団」と呼ばれる一時代を築きました。2014年を最後にタイトルから遠ざかっていたものの、今季、全日本と箱根の「駅伝2冠」に輝き見事に復活。そのすべてで指揮を執ってきたのが大八木弘明監督(62歳)です。
歴代で最多の23回という優勝を成し遂げた稀代の名将は、熱血指導で知られます。還暦を超えてもなお、ほとばしるその情熱で駒大を復活に導きました。東洋経済オンラインの独占インタビューで、その「熱源」について迫ってみました。

チームづくりに対する「熱」

――今回の箱根駅伝、総合優勝おめでとうございます。観戦していましたが正直、逆転するとは思っていませんでした。

いやいや、私も勝つと思わなかったです。(最終10区の石川拓慎選手が)タスキを受け取った時点で前を走っていた創価大学とは3分20秒ぐらい差が空いていましたから。いかに2位を確保するか、後ろの状況も見ながらやっていましたよね。復路優勝もかかっていたので、青山学院大学との差も気になっていました。あとで考えると青学との復路の差がたった2秒だったとは(復路は青山学院が優勝)。創価を抜いた時点で、復路優勝に向けていた意識が消えちゃったんです(笑)。

――「オトコだろ!」の檄をあと3回くらい飛ばしていれば(笑)。

そうですね。あそこで最後でもう1つ活を入れていれば、もう2秒いけたかなぁと(笑)。

――大八木監督は1995年から指揮を執っています。今シーズンの2冠獲得により、監督として大学3大駅伝の優勝回数は単独最多記録となりました。

この26年で23回ですね。

――平成の常勝軍団といわれ、令和でも最強となったチームづくりについて教えてください。

とにかく、初めは規則正しい生活を送ることから始めました。弱いときにはもうバラバラでしたから。朝練習もバラバラ、食事もバラバラ、すべてがバラバラでしたから。そこから同じ時間に練習をして、同じ時間に食事をして、同じ時間にお風呂入って、同じ時間に消灯して。みんな同じ方向を向いてきちっとやることをやる。いってみれば組織化ですね。

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