駒大・大八木監督「私の本気を選手に伝えている」 平成の常勝軍団を復活させた名将が語る指導論
チームづくりに対する「熱」
――今回の箱根駅伝、総合優勝おめでとうございます。観戦していましたが正直、逆転するとは思っていませんでした。
いやいや、私も勝つと思わなかったです。(最終10区の石川拓慎選手が)タスキを受け取った時点で前を走っていた創価大学とは3分20秒ぐらい差が空いていましたから。いかに2位を確保するか、後ろの状況も見ながらやっていましたよね。復路優勝もかかっていたので、青山学院大学との差も気になっていました。あとで考えると青学との復路の差がたった2秒だったとは(復路は青山学院が優勝)。創価を抜いた時点で、復路優勝に向けていた意識が消えちゃったんです(笑)。
――「オトコだろ!」の檄をあと3回くらい飛ばしていれば(笑)。
そうですね。あそこで最後でもう1つ活を入れていれば、もう2秒いけたかなぁと(笑)。
――大八木監督は1995年から指揮を執っています。今シーズンの2冠獲得により、監督として大学3大駅伝の優勝回数は単独最多記録となりました。
この26年で23回ですね。
――平成の常勝軍団といわれ、令和でも最強となったチームづくりについて教えてください。
とにかく、初めは規則正しい生活を送ることから始めました。弱いときにはもうバラバラでしたから。朝練習もバラバラ、食事もバラバラ、すべてがバラバラでしたから。そこから同じ時間に練習をして、同じ時間に食事をして、同じ時間にお風呂入って、同じ時間に消灯して。みんな同じ方向を向いてきちっとやることをやる。いってみれば組織化ですね。
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