駒大・大八木監督「私の本気を選手に伝えている」 平成の常勝軍団を復活させた名将が語る指導論
――今日お話を伺って、教える楽しさというものがすごく伝わってきました。
何か指導したときに「あ、変わってきたな」とか「これだったらこの子もしかしたら自己ベスト出すな」とか。その楽しさっていうかね。大事なのは、それを楽しいって感じられるか。何か自分が言ったことに対して、少しでも行動に変化があったとき、それを感じられなかったら自分の楽しみもないと思いますね。
感じていなかったら指導もできないと思いますし。だから、そういうものを楽しみに変えていかないと。つねにプラス思考を持ちながらやっていかないと、ダメなんじゃないかなと思いますよね。
指導者という仕事に対する「熱」
――最後に読者へメッセージをお願いします。
結局は会社もチームもそうですけど、何がいちばんかって、人のためにやっているかどうかですよね。会社もやっぱり従業員がどれだけ本気になってやってくれているか。私にとっては、子どもたちがどれだけ本気になってやってくれるかどうか。そこなので。みんな陸上が好きでやっている中で、リーダーとして本当に子どもたちのためになれるか。最後にそれが結果に表れるんだと思いますけどね。
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その代名詞ともいえる「オトコだろ!」が、箱根を制したことでバズワードとなり、昨今のジェンダーバイアス議論に巻き込まれたりもしました。その賛否はさておき、大八木監督の「熱」を改めて感じることになる一幕でもありました。
真っ黒に日焼けして、よく通る大きな声で選手に檄を飛ばし続ける。 還暦を超えてもなおバリバリの現役感。そのエネルギーの源を問うと「やっぱ好きだから」と、極めてシンプルな答えが返ってきました。そして、ダイヤの原石を見つけ日本を代表するランナーに育てていくことについて、本当にうれしそうに話す笑顔が印象的でした。
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