小中学生「1人1台」は実現間近だが…
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年3月より開始された小中高校の全国一斉休校は、地域によっては最長で約3か月に及んだ。この間、遠隔授業などで授業を継続できた学校はごく一部にとどまり、ほとんどの学校ではもっぱら家庭学習(宿題)に依存していたとされる。
この事態を受け、政府は2020年度補正予算として約2,200億円を投じ、「GIGAスクール構想」を前倒しで進めている。これにより2020年度中には、すべての小中学校において、PCやタブレット等の端末が「1人1台」整備される見込みだ。
「1人1台」の実現が見えてきた今、重要なのは、端末を使ってどのような教育を実現するのか、である。
野村総合研究所は、教育のデジタル化により子どもたちの学び方が変わり、さらには先生の役割も変わると予測する。具体的には、デジタルツールの活用により、子どもの習熟度に応じてカスタマイズ(個別最適化)された学びが可能となる。また、教師は授業だけでなく、子どもの学習状況を見守り、アドバイスする役割にも重きを置くようになるだろう。
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