未経験で「Webエンジニア」何から勉強すべきか 言語は何が必要?使うべき転職サイトは?

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Ruby基礎

ここからいよいよバックエンドの言語の学習に入っていきます。Web業界で使われているバックエンドの言語は第4章で紹介したように様々な種類がありますが、筆者が「Web系エンジニアにジョブチェンジするための言語」としてお薦めしているのはRubyです(Rubyをお薦めしている理由は後述します)。

すでにJavaScriptでプログラミング言語への入門が完了していれば、Rubyの学習に入っていくのはそれほど難しいことではありません。ただし学習のための環境構築でつまずいてしまう可能性はあるので、もし環境構築がどうしてもうまくいかなければ最初は「Cloud9(クラウドナイン)」というWebサービスを利用するとよいでしょう。

Cloud9はWeb上でアプリケーションの開発がおこなえるサービスです。環境構築が不要というメリットがあるため、Cloud9を使って授業を進めているプログラミングスクールもあります。

学習範囲としては、この後の節で紹介しているような教材の内容をしっかり学習しておけばこの段階では十分です。

RDBとSQL基礎

RDBとSQLもバックエンドエンジニアの必須知識です。テーブル設計の基礎、正規化、DDLとDMLとDCL、トランザクション、デッドロック等の基本知識をざっと学習しておく必要があります。

☞DDLは「データ定義言語」、DMLは「データ操作言語」、DCLは「データ制御言語」の略です。説明は省略しますが、SQLは基本的にこの3種類で構成されています。

RDBもSQLも非常に奥の深い分野ですが、初学者の段階ではこの後の節で紹介するような入門教材をざっと勉強しておけば十分です。

全Web系エンジニアの必須知識

GitとGitHub基礎

ソースコード等のバージョン管理に使用するGitとGitHubも全Web系エンジニアの必須知識です。

Gitの使い方や基本コマンド、およびGitHubでのプルリクエストやマージの方法等、実際に手を動かしながら基礎的な知識をしっかり学習しておきましょう。

Ruby on Rails基礎

Rubyでポートフォリオを作成する場合、Webフレームワークは基本的にRuby on Rails(通称「Rails」)を使うことになりますので、成果物の作成に入る前の最後の準備として、Railsの基礎をざっと学習しておきましょう。

『21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

Railsの学習教材はいろいろありますが、公式のチュートリアルである「Ruby on Rails チュートリアル」は、やや難易度は高めですが入門用として非常に評価の高い教材ですので、実際に手を動かしながらこちらを一通り学習しておけば十分でしょう。

次回は、転職活動はどのように進めるべきか、具体的に説明していきます。

勝又 健太 エンジニア

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かつまた けんた / Kenta Katsumata

雑食系エンジニア。早稲田大学政治経済学部出身。本業での専門はクラウドアーキテクチャ設計、DevOps/MLOpsなど。AWSとGCPの両主要クラウドプラットフォームの様々なマネージドサービスに精通しており、EC/メディア/ソーシャルゲーム/アドテク/AI/ブロックチェーンなど、広範囲な分野での豊富な開発経験と幅広いモダンなスキルセットを保持。Sler/SES/Web系メガベンチャー等、多種多様な企業での勤務経験や、派遣社員/契約社員/正社員/フリーランス等の様々な就業形態における実体験を元に、Web系エンジニアを目指すプログラミング初学者や駆け出しエンジニア向けにキャリアハック情報やパラレルキャリア情報を日々発信している。

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