未経験で「Webエンジニア」何から勉強すべきか 言語は何が必要?使うべき転職サイトは?

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コンピュータサイエンス基礎

「コンピュータの動く仕組み」「OSとアプリケーション」「ネットワークとサーバ」「データベース」等の、コンピュータサイエンスの基礎知識は、プログラミング学習を効率的に進めるうえでは必須となります。

プログラミングをちょっとだけ体験してみたいという程度であれば必要ありませんが、Web系エンジニアにジョブチェンジすることが目的ならば、コンピュータサイエンス基礎の学習を避けて通ることはできません。

ただし難解な専門書に取り組む必要はなく、「基本情報技術者試験」の評判のよい参考書を何か1つ最初から最後までざっと学習してみるという程度で十分です。

またこの際、参考書に書いてあることをすべて理解しようとする必要はありません。実際に自分で手を動かしてWebサービスを作ってみないと意味がわからない箇所は多々ありますので、この時点では理解できていなくても「そういうものがあるんだな」ということが認識できていれば問題ありません。

Linux基礎

Web系エンジニアが開発で使用するOSは基本的にLinux(もしくはUNIX派生OS)なので、Linuxの基礎知識、基本コマンド、シェルスクリプト、ユーザ管理、ファイル管理等に関してある程度把握しておくことは非常に重要です。

MacのOSもUNIX派生OSなので、Linuxを勉強しておけばMac上での開発作業も非常にスムーズになります。

HTML/CSS基礎

バックエンドエンジニアを目指すうえでも、HTMLとCSSの基礎知識はある程度必須となります。

とくに、転職活動用のポートフォリオの第一印象を大きく左右するのはバックエンドではなくフロントエンドのUI/UXなので、HTMLとCSSに関してはしっかり学習しておきましょう。

JavaScriptで学習する大きなメリット

JavaScript基礎

HTMLとCSSをある程度理解した後は、JavaScriptの学習をやっておきましょう。こちらも転職活動用のポートフォリオを作成するうえでは必須の技術です。

ここで初めて実際のプログラミング言語に触れることになりますが、JavaScriptでプログラミングの学習を始めることは「ブラウザで動作が確認できるため環境構築の必要がない」という大きなメリットがあります。

Ruby等のほかのプログラミング言語の学習をおこなうためには言語やライブラリのインストール等の環境構築作業が必要になりますが、この作業は初学者の人たちにとってはかなりハードルが高くここで挫折してしまう人も多いため、その作業を省略して手軽にプログラミングを体験できるJavaScriptは、入門としては最適だと思います。

JavaScriptを最初に学ぶうえではエディタは何を使っても問題ありませんが、学習がある程度進んだら、VSCode等のやや高度なエディタやIDEを使い始めてみるとよいでしょう。

次ページ次は有名なあの言語!
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