写真下手に知ってほしい「映える撮り方」超基本 SNSで「いいね!」が集まりやすくする技法
「アングル」とは、撮影時のカメラレンズが被写体に向けられる角度のことを指します。アングルを定めることで、見え方や世界観は決まります。
真上から撮った「真俯瞰」(まふかん)アングルは、インスタグラムの流行で、一般的によく見かけるようになりました。
被写体はカメラと平行で、均一の距離感を持ち、物と物との関係も理解しやすいという利点があります。が、カップの高さやマカロンの厚みなどは写りません。
真俯瞰の構図は、テーブルに置いてあるもののすべてが入るため、今ここにある世界の全体を伝えるのに適しており、「オーガニックコーヒーとピスタチオマカロンで至福のひとときナウ」を伝えたいときに、ベストなアングルといえます。
かつて、プロの現場で真俯瞰アングルを撮影するには、ストロボやタングステンといった照明機材を使い、高い天井があるスタジオが必要でした。
しかし、最近の傾向として、クリエイティブの領域においても必ずしも大がかりなセットではなくてもよいし、なるべく自然なシチュエーションを早く出したほうがよいという流れもあります。手軽にぱっと撮って1枚でわかる真俯瞰は、まさにスマホ時代の王道アングルといえそうです。
「斜俯瞰」アングルはカタログのスタンダード
時代を超えて、カタログ写真に使用される最もスタンダードなアングル、それが「斜俯瞰」(しゃふかん)です。被写体に対して斜め上から撮影します。
レンタカーのサイトなどで「どの車を選ぼうか?」というとき、真上(真俯瞰)や真横からでは、死角になる部分が多く、全体の形が想像しづらいものです。斜俯瞰のアングルであれば、全体像(雰囲気)もわかるし、機能的な面(ドアの数はいくつあるのかなとか)も同時に把握できます。
車のような大きな商品に限らず、食品や化粧品、家具などさまざまな商品写真を斜俯瞰アングルでは、そつなく無難に(あるいは安心に)写すことができます。
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