写真下手に知ってほしい「映える撮り方」超基本 SNSで「いいね!」が集まりやすくする技法

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写真撮影における構図を大きく分けると、「基本的な構図」(①日の丸構図、②三分割構図)と「基本的な構図を理解できればすぐに応用できる構図」(③基本構図に画角外からストーリーを加える)の3つがあります。

①日の丸構図

日本の国旗のように主題をど真ん中に持ってくる構図の取り方です。表現がストレートな分、力強くてインパクトがある一方、「単に主題を真ん中に持ってくるだけ」では、目を引かない可能性があります。

被写体を真ん中に置き、しっかりと主題を引き立たせるには、周囲の無駄な要素を排する工夫が必要です。そのためには「背景をぼかし、周囲の余計なものをすっきりさせる」「主題以外を暗く落とす」「あるいは明るく飛ばす」といった方法で、しっかりと視線を釘付けにできます。

力強くてインパクトがある日の丸構図 (写真:Markus Spiske

自然体で表現したいときに有効な三分割構図

②三分割構図

まず、画角の中に縦線2本、横線2本のグリッドを引きます。すると、縦線と横線が交差する4か所の交点ができます。三分割構図は、この4つの交点のいずれか1つに主題を置くことです。

先に紹介した日の丸構図は、見る側にほどよい緊張感を与えるのに対し、三分割構図は安心感を与えます。被写体をより自然体で表現したいときに有効です。

安心感を与える三分割構図(写真:Brooke Lark

もちろん、主題を交点とぴったり重ねる必要はありません。おおむね交点あたりに来るだけでもよいのです。また、主題から対角線上に向かって余白(奥行き)が生じます。背景に余計なものが写り込んでいないかも注意が必要です。

ちなみにスマートフォンのカメラアプリには、「グリッド」の機能が備わっているものもあります。設定をオンにすることで、三分割構図の補助線が表示されて撮影が楽になります。

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