綾瀬はるかの「サイコパスな男」に魅入られる訳 連ドラにファンタジーが5作もそろった理由

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綾瀬はるかさん主演の「天国と地獄」(TBS系)をはじめ、なぜ今冬のドラマは実際にはありえない架空の話ばかりなのでしょうか(東洋経済オンライン編集部撮影)

昨年のドラマシーンは、コロナ禍の中で「半沢直樹」(TBS系)などのヒット作が誕生して盛り上がりましたが、2021年最初の冬ドラマでは、どんな作品が放送されているのでしょうか。

1月も残りわずかとなり、ほぼすべての作品が出そろったところで、いくつかの傾向が見えてきました。なかでも目につくのは、ファンタジーを採り入れたドラマの多さ。

入れ替わり、タイムリープ、ゾンビ…

綾瀬はるかさん主演の「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系、日曜21時)は、男女の魂が入れ替わってしまう。

大倉忠義さん主演の「知ってるワイフ」(フジテレビ系、木曜22時)は、タイムスリップで妻を入れ替えて人生をやり直す。

竹内涼真さん主演の「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系、日曜22時30分)は、突然ゾンビに占拠された世界でのサバイバル。

小芝風花さん主演の「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど」(テレビ朝日系、土曜23時)は、感情を持たないモノの気持ちがわかるヒロインの成長物語。

岡田結実さん主演の「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜23時59分)は、江戸時代から現代にタイムスリップした花魁のラブストーリー。

それぞれ、入れ替わり、タイムスリップ、ゾンビ、モノの声が聞こえる、タイムスリップと、ファンタジー(空想・幻想、現実とは別世界)をベースにした物語であり、民放各局で5作が放送されていることに気づかされます。

実際ネット上にも、「何でこんなに多いの?」「これもタイムスリップ?」などと驚きの声がいくつか見られていました。なかでも反響の大きかった「天国と地獄」は、「綾瀬はるかと高橋一生の入れ替わった演技はうまかったけど、入れ替わる前のほうが面白かったかもしれない。普通の刑事ドラマでもよかったのでは?」という声も少なくありませんでした。

なぜ民放各局でこんなに多くのファンタジーが採り入れられているのでしょうか。

ファンタジーを採り入れる最大のメリットは何なのか? その答えは単純で、「老若男女にとってわかりやすく、気軽に見はじめられる」から。

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