カトリック教徒のゲイやレズビアンの場合、彼らが所属するカトリック教会内で、同性婚の結婚式が行われることは決してない。そんな状況で、「お帰りなさい」と言われても、本当に心から参加したいと思うものだろうか?「確かに、いま自分の所属している教会で、自分の妻と堂々と結婚式が挙げられたら、人生でそれ以上に嬉しいことはない。残念ながらそれは無理だけど」。
そう言うのは、LAプライド祭のボランティアをしていたクリス・フランシスコさんだ。フィリピン系の彼女は赤ちゃんの頃からカトリック教会で洗礼を受け、幼児期から高校時代まで教会の全ての行事に参加してきた「ダイハード・カトリック教徒」だという。
昨年同性婚した妻とも同じカトリック教会で出会った。彼女たちが所属する支部は、ウェルカムマップに挙げられた22の支部の中にはない。
大人になるにつれて、自分がレズビアンであることを受け入れてくれない教会メンバーが実はたくさんいることに気づいたクリスさんは、数年間、教会に行くのを一切やめた時期がある。
ローマ法王の言葉も大きな影響
それでも、あえてカトリック教会に戻ったのは「他人の目ばかり気にしていたが、他人など関係なく自分が神を信仰するために行けばいいんだ」と気づいたからだ。
現ローマ法王フランシスコが同性愛者について言及した発言、「私は彼らをジャッジする立場にない」という言葉も背中を押した。
今は同性愛者であることを完全にオープンにして教会に通う。「クリスチャン全員が善人で寛容なわけではない。現実を理解していれば、他人に必要以上に影響されずに済むから」という。
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