高校受験生に教えたい難敵「思考力問題」克服法 大学入試改革が高校入試にも大きく影響

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思考力と読解力が必要な問題を紹介します。

次の図は2015(平成27)年度における、地方財政の歳入とその内訳であり、額の多い上位4項目を示したものである。次の文は地方財政の歳入とその内訳について述べたものである。文中のXにあてはまる語を書きなさい。また、Yに入れるのに適する内容を簡潔に書きなさい。 〈大阪府〉
・図中の、地方税、地方交付税交付金(地方交付税)、国庫支出金のうち、自主財源に当たるのは X である。
・ 図中には、国から地方公共団体に配分される資金が含まれる。そのうち、地方交付税交付金(地方交付税)は、どの地域の住民にも一定の行政サービスを提供できるように地方公共団体間の Y のためのものである。

答えは、

  • X:地方税
  • Y:(例)財政の不均衡を調整する

となります。

このタイプの出題からわかるのは、複数の資料や文章を読ませて解かせる問題が増えているということです。思考するために資料や問題文を読み込む読解力も重要になってきます。

新しい傾向に対応するために

では、思考力と読解力が必要な問題が解けるようになるには、どうしたらよいでしょうか。

思考のもとになる知識を盤石にする

思考力のためにはまずは知識が必要です。思考力問題の多くは、今までにない切り口であったり、教科書に載っていないような資料・グラフ・図を読ませて解かせたりするので、画一的な対策が難しいです。

小手先のテクニックが通じない以上は、まずは「基礎」となる知識を押さえておくことがいちばんの対策です。

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