高校受験生に教えたい難敵「思考力問題」克服法 大学入試改革が高校入試にも大きく影響

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問題文を精読する習慣をつける

「忍耐強く解く姿勢」が大事です。資料の片隅に解くカギがあったり、リード文の意図を理解してから道筋が開けたりします。「長いから読みたくない」とあきらめるのではなく、一語一語をしっかり読み込んで、咀嚼していく姿勢が、差をつけるでしょう。

この姿勢を身につけるには「がんばって思考力問題を解いたら解けた」という成功体験をたくさん積めるといいでしょう。「解けた」という経験をするには、ベースとなる「基礎」を身につけていなければなりません。

公立高校入試は難問・奇問が少ない

満点ではなく合格を目指す視点をもつ

思考力問題は比較的難しいため、差がつかない場合もあるでしょう。資料の読み込みに時間をとられて、ほかの「絶対にとるべき問題」を落としてしまうと、かえって致命傷になりかねません。

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公立高校入試ならば、難関私立高校の入試のような難問・奇問の類はあまり多くありません。「どの問題を優先して解くか」といった「戦略をたてる力」も養っておけるとよいです。

その戦略を立てるためには、「基礎」を身につけて判断する力を持たなければなりません。

結局は、「基礎」をゆるぎないものにしておくこと。盤石な基礎を身につけるために、正しい努力を積み重ねることが大事です。

学習塾の現場で指導していると、中学生のときにしっかりとした勉強への取り組み方を身につけ、正しい努力の仕方を学んだ生徒は、高校生になってからもぶれずに成績を伸ばしています。

高校入試を機に、思考力・読解力を養い、大学入試改革を見据えた実力をつけられるといいでしょう。

内田 幸仁 栄光ゼミナール 高校入試責任者

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うちだ ゆきひと / Yukihito Uchida

「栄光ゼミナール」の首都圏の教室で、20年にわたり高校入試の国語を指導している。また、国立・早慶・難関公立をはじめとする難関高校対策ゼミの責任者を担当。毎年多くの生徒を、難関公立・国立・私立高校への合格に導く。2018年より栄光ゼミナールの高校入試責任者として、高校入試問題の分析や情報収集、社内外への情報発信なども行っている。

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