こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
新しいことに取り組みたい、でも不安になる。いつかやらねばと思いつつもなかなか重い腰が上がらない。それは変化への不安とも言えます。
人は、基本変わりたくないと思っています。たとえそれがよくない状況だとわかっていても現状維持を選びたくなるのです。なぜそうなってしまうのかをお伝えしたいと思います。
「現状維持バイアス」とは?
理由の1つに現状維持バイアスが挙げられます。
未経験の事柄、よく知らないことには不安を感じます。身近な例を挙げると、よく行く飲食店で、大抵いつも同じメニューを選択してしまうというのもこれが影響しています。食べておいしかったという記憶があると、なおさらリスクを負ってまで新しいメニューにトライしようと思わないのです。くわえて、いつもこれに決めているからという気持ちが働くことも現状維持バイアスです。
現状がよくない点も踏まえてわかっている、しかし、新しいことでは予期せぬリスクが降りかかるかもしれない、ならば危険を冒さないほうがいいという心理です。現状維持バイアスは人間の本能で、意志の強さなどにかかわらず誰しも陥りやすいといえます。
ですから、現状がよくないとわかっていても、未知の世界よりはマシと判断し、現状に甘んじてしまうのです。誰にでも起こるこの現状維持バイアスを意識しているかどうかが、行動に移せるかどうかの分かれ目になります。
かくいう筆者も、新しいことをするのが学生時代から苦手です。家庭教師のアルバイトをしていたのですが、少し慣れてくると仕事を増やそうと意気込んで、新しい生徒さんを紹介されるも、初日の前の晩は「あ~、なんで、新しい生徒を増やしてしまったんだろう。どんな子だろう。私の手に負えるだろうか」など悶々と考えて、眠れなかった記憶があります。
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